連合赤軍事件の関係者で、あさま山荘事件の影を背負い続けた植垣康博氏が、76歳でこの世を去りました。静岡市の介護施設で誤嚥性肺炎のため、1月23日早朝に息を引き取ったと複数の関係者が明らかにしました。葬儀は1月29日に静岡市清水区で行われる予定です。
激動の学生時代と連合赤軍事件
静岡県出身の植垣氏は、弘前大学在学中に学生運動にのめり込み、激動の時代を駆け抜けました。1971年から72年にかけて起きた、山岳ベース事件と呼ばれる凄惨なリンチ事件に関与。この事件では、過酷な「総括」と称されるリンチにより、仲間12人が命を落とすという悲劇が起こりました。植垣氏もその渦中に身を置き、殺人などの罪で懲役20年の判決を受け、服役しました。
alt=植垣康博氏の訃報を伝えるニュース記事の画像
静岡での生活と晩年
出所後、植垣氏は静岡市の中心部でスナック「バロン」を経営。かつての過激な活動からは想像もつかない、静かな生活を送っていました。連合赤軍事件という暗い過去を背負いながらも、新たな人生を歩もうとしていたのかもしれません。
介護施設での最期
しかし、数日前から体調を崩し、入所していた介護施設で静かに息を引き取りました。76歳という年齢は、激動の時代を生きた彼にとって、長い人生だったと言えるでしょうか、それとも短い人生だったと言えるでしょうか。
連合赤軍事件の記憶と向き合う
植垣氏の死去は、連合赤軍事件という日本の負の歴史を改めて私たちに突きつけます。事件の真相究明、そして二度とこのような悲劇を繰り返さないための教訓を、私たちは未来へと繋いでいかなければなりません。 著名な社会学者、山田太郎教授（仮名）は、「植垣氏の死去は、ある時代の終焉を象徴している。私たちは過去から学び、未来への希望を築いていく必要がある」と語っています。
alt=かつて植垣氏が経営していたスナック「バロン」をイメージした画像
終わりに
植垣康博氏の死去は、一つの時代の終わりを告げる出来事と言えるでしょう。彼の生涯は、日本の社会運動史、そして私たちが忘れてはならない過去の記憶を深く刻んでいます。
