「9人の妻」と暮らす自称占い師の突然の死。東大和市の閑静な住宅街に建つ「ハーレムの館」で一体何が起きたのか? 事件の真相、残された「妻」たちの様子、そして近隣住民の証言から、ベールに包まれた異様な生活の実態を紐解きます。
9人の妻と暮らす「ハーレムの館」
東大和市に建つ白塗りの三階建て住宅。一見普通の家に見えるこの建物こそ、渋谷博仁被告(76)が9人の「妻」と暮らしていた、通称「ハーレムの館」です。 敷地内には「立ち入り禁止」のロープが張られ、3台の防犯カメラが周囲を監視。近隣住民からは異様な雰囲気を醸し出す家として知られていました。
東大和市の住宅街にある「ハーレムの館」。複数の防犯カメラが設置されている。(写真:「週刊現代」)
近隣住民の証言によると、渋谷被告は複数の「妻」を引き連れてホームセンターなどで買い物をしている姿がよく目撃されていたとのこと。また、自宅前で飼っている猫を散歩中の住民が撫でていると、慌てて女性が出てきて注意されたという話も。常にサングラスとマスクで顔を隠している女性の姿は、近隣住民に不気味な印象を与えていたようです。 料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「このような閉鎖的な環境では、食生活も偏りがちになる可能性がある」と指摘しています。
占い師の死の真相
準強制性交罪などで公判中だった渋谷被告は、判決前日の1月19日夜、自宅で死亡しているのが発見されました。現場の状況から自殺とみられています。 事件直前、渋谷被告は憔悴しきった様子で女性に支えられながらタクシーから降りる姿が目撃されており、健康状態の悪化が噂されていました。
渋谷被告は生前、メディアの取材に応じることもあった。(写真:「週刊現代」)
渋谷被告と共に逮捕され、犯行を手助けしたとして起訴されていた「妻」の一人、千秋被告も昨年自宅で亡くなっています。 二人の死の真相、そして「ハーレムの館」で何が起きていたのか、多くの謎が残されています。 犯罪心理学者の佐藤一郎氏(仮名)は、「閉鎖的なコミュニティ内での人間関係の歪みが、このような悲劇を生んだ可能性がある」と分析しています。
残された「妻」たちの沈黙
渋谷被告の死後、「ハーレムの館」は静まり返っています。記者の訪問に対し、女性は姿を現すも、質問には一切答えず、逃げるように家の中へ。残された「妻」たちの胸の内は、一体何を想っているのでしょうか。 彼女たちの今後、そして「ハーレムの館」の行方が注目されます。
まとめ
謎に包まれた占い師の死と「ハーレムの館」の崩壊。事件の真相究明が待たれます。 この事件は、現代社会における家族のあり方、そして人間関係の複雑さを改めて私たちに問いかけています。