日本民間放送連(民放連)が23日、定例会見を開いた。フジテレビの副会長も務める、遠藤龍之介会長が登壇し、記者の取材に応え、注目を集めた。
同日、女性とのトラブルを報じられたタレントの中居正広さん(52)が芸能界引退を表明した。トラブルにフジテレビ社員が関与したとも報じられる中、遠藤副会長は民放連会長の立場として、記者の質問に回答。フジテレビの事案によって「民放全体の不信感を招いている事態」と糾弾。さらに中居さんの引退に対しては「ご本人の判断」と受け止めつつ、今後、この問題に関する調査に「(中居さんに)真摯に対応していただければ」と主張するなどした。
ネット上では、「言葉の選び方がものすごく賢そうと思った」「遠藤龍之介さんの記者会見が今のところ一番良かった」「港浩一じゃなくて最初から遠藤龍之介が会見してたらここまで酷く炎上しなかった」など高評価な声が散見されている。
遠藤副会長とはどういう人物なのか―。実は、作家である故・遠藤周作さんのひとり息子。遠藤周作さんが、1955年に「白い人」で芥川賞を受賞し、翌56年に生まれたため、芥川龍之介にちなんで、名付けられたという逸話が有名だ。
東京都出身で、幼稚舎から慶応義塾に入り、慶応義塾大学に入学し、1981年に卒業。同年にフジテレビに入社し、編成部長や広報局長を経て、2007年取締役に。13年6月から専務となり、19年からフジテレビ社長になった。21年に社長を退任し、フジテレビ副会長に就任した。22年6月から、民放連会長を務めている。
中日スポーツ