ロボット掃除機戦国時代!中国勢の猛攻続く中、韓国メーカーはどう戦う?

2025年もロボット掃除機市場は熱気を帯びている。特に中国メーカーの攻勢は目覚ましく、革新的な機能を搭載した新製品を次々と投入し、韓国市場を席巻している。消費者の熱い反応を受け、韓国メーカーとの競争は激化の一途を辿りそうだ。

中国メーカー、驚きの機能で市場を席巻

ドリーミー、階段を上るロボット掃除機を投入!

中国のロボット掃除機ブランド、ドリーミーは、なんと階段を上るロボット掃除機「X50ウルトラ・マスター」を韓国で発売開始。本体下部に搭載された折りたたみ式の脚で最大6cmの段差を乗り越えるという驚きの機能を搭載。ネイバーショッピングのライブ販売では、開始5分で完売という人気ぶりだ。LDSセンサーにより、ベッド下などの狭い空間にも入り込み、徹底的に掃除を行う。

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ロボロック、水拭き機能強化で利便性向上

韓国ロボット掃除機市場でトップシェアを誇るロボロックも、新製品「Qレボプロ直配水ステーション」を発売。自動給排水機能により、水タンクの管理の手間を省き、長時間稼働が可能になった。1分間に200回転するデュアルスピニングモップと、壁際の隅々まで拭き取るエキストラモップで、徹底的な水拭きを実現する。

エコバックス、自動洗浄機能で衛生面も強化

エコバックスは、CES2025で発表した「ディボットX8プロ・オムニ」を来月韓国で発売予定。オズモローラー自動洗浄水拭き技術で、モップの細菌繁殖を抑え、より衛生的に使用できる。中国では、光棍節でオンライン市場シェア68%を記録するなど、高い人気を誇る。

韓国メーカー、セキュリティとスマートホーム連携で対抗

サムスン電子とLGエレクトロニクス、スマートホーム連携を強化

サムスン電子とLGエレクトロニクスは、まだ具体的な新製品の発表はないものの、CES2025では、他の家電と連携し、ロボット掃除機を「家庭内執事」として活用する構想を発表。サムスン電子は、ホームAIとの連携で、留守中のゴミ捨てや侵入者検知などの機能をデモンストレーションした。

韓国の家電メーカーは、セキュリティ面にも注力。サムスン電子は独自セキュリティソリューション「ノックス(Knox)」、LGエレクトロニクスは「LGシールド」で、外部からのハッキングを防ぎ、顧客のプライバシー保護を強化している。

中堅メーカーも市場に参入

総合家電メーカーのククも、ロボット掃除機市場に参入。「パワークローン」は、自動洗浄ステーションと水拭きブラシを搭載したプレミアムモデルながら、価格を抑えた点が魅力。ククの掃除機販売量は、新製品投入後、4-6月期に比べ49%増加するなど、好調な売れ行きを見せている。

まとめ:ロボット掃除機市場、競争激化で更なる進化へ

中国メーカーの攻勢が続く中、韓国メーカーはセキュリティやスマートホーム連携といった独自の強みを活かし、競争を繰り広げている。ロボット掃除機市場は、今後ますます進化し、消費者に更なる利便性と快適さを提供していくことが期待される。