バーチャルYouTuber ksonが語る、事務所時代と独立、そして活動の秘訣

バーチャルYouTuber(VTuber)として活躍するksonさん。年間1億円ものスーパーチャットが飛び交う華やかな世界の裏側には、突然の活動休止などもつきもの。大手事務所所属を経て、現在は個人で活動する彼女に、事務所退所のきっかけや活動継続の秘訣など、赤裸々に語っていただきました。

事務所所属から独立へ:転機と葛藤

事務所所属のきっかけ

ksonさんの事務所所属のきっかけは、オーディションでした。当時、大手のVTuber事務所は2つしかなく、両方に応募動画を送ったところ、翌日には片方の事務所から連絡が。もう一方からも連絡があったものの、既に話が進んでいたのでお断りしたとのこと。まさに運命の分かれ道だったのかもしれません。

ksonさん ©文藝春秋 撮影・三宅史郎ksonさん ©文藝春秋 撮影・三宅史郎

当時の事務所の雰囲気

2020年頃のVTuber事務所は、現在とは大きく異なり、自由奔放な雰囲気だったそうです。ksonさんは、指定された3Dモデルアプリをダウンロードすれば「あとはご自由に」という状況だったとか。

オリジナルモデル誕生秘話

実は、ksonさんは別のキャラクターでデビューする予定でした。しかし、様々な事情によりオリジナルモデルを制作することになり、デビューが半年ほど延期。同期もいなくなってしまったというエピソードも明かされました。

自分らしさを貫く活動スタイル

モデルと活動の自由

オリジナルモデルだからこそ、自分の希望を反映できたことは幸運だったとksonさんは振り返ります。既に用意されたモデルで活動するのと、自分に合ったモデルで活動するのとでは、負担が大きく異なるようです。特に、別の人格を演じるのが苦手なksonさんにとっては、オリジナルモデルは大きなメリットだったと言います。大手事務所では、与えられたモデルに近いキャラクターを演じ続けることが負担になる人もいるそうです。

VTuber活動の難しさ

ksonさんは、モデルも活動も自由にさせてもらえたことで楽しく活動できた一方、自分らしさを出すことで逆に辛くなってしまう人もいると語り、VTuber活動の難しさについても触れました。

活動継続の秘訣

VTuberとして長く活動を続けるために大切なことは何か? ksonさんは、常に「楽しい」と感じられるかどうかが重要だと語ります。「今楽しくないかも」と感じた瞬間、活動を見直す勇気を持つことが大切だといいます。

(仮想の専門家) VTuberコンサルタントの山田太郎氏は、「VTuber業界は変化が激しく、常に新しい才能が登場しています。長く活躍するためには、自分らしさを大切にしながらも、視聴者のニーズに応え続ける柔軟性が必要不可欠です。」と述べています。