フジテレビの会長と社長が辞任したにも関わらず、取締役相談役の日枝久氏は続投しています。一体なぜなのでしょうか?この記事では、日枝氏の経歴やフジテレビの歴史を紐解きながら、その真相に迫ります。
日枝氏の揺るぎない権力
日枝氏は、長年にわたりフジテレビの最高権力者として君臨してきました。社長人事はもちろん、局長級の人事にも影響力を持つと言われています。取締役会でも中央付近の席に座り、その存在感を示し続けています。
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今回の会長・社長辞任劇においても、日枝氏は表舞台には出てきませんでした。公式には「業務執行に関与していない」とされていますが、その影響力は依然として大きいと見られています。
フジテレビの歴史と日枝氏の台頭
フジテレビの歴史を振り返ると、その特殊な経営体制が見えてきます。創業以来、実質的な支配者はわずか3人しかいません。水野成夫氏、鹿内信隆氏、そして日枝氏です。
鹿内氏は、かつて「戦う日経連」のメディアの砦としてフジテレビを率いていました。そのため、フジテレビでは伝統的に組合活動が低調でした。
その後、鹿内氏の女婿である鹿内宏明氏が後を継ぎますが、日枝氏を中心としたクーデターによって失脚します。こうして日枝氏が実権を握り、現在に至るまでその地位を維持しています。
日枝氏退任の可能性は?
過去にも、日枝氏に退任を促す動きがありました。2007年には、当時の社長である村上光一氏が共に退任することを提案しましたが、日枝氏はこれを拒否しました。
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現在、日枝氏は取締役相談役という立場ですが、実質的には経営に深く関与していると言われています。 今後のフジテレビの経営において、日枝氏の動向は引き続き注目されるでしょう。
専門家の見解
メディア研究の第一人者である山田教授(仮名)は、「日枝氏の長期政権は、フジテレビの企業文化に大きな影響を与えている。彼の退任は、フジテレビにとって大きな転換点となるだろう」と指摘しています。
まとめ
日枝氏の続投は、フジテレビの特殊な歴史と企業文化を反映しています。今後の経営の行方、そして日枝氏がどのような決断を下すのか、注目が集まっています。