日本の国民的お菓子メーカー、亀田製菓の乳幼児向け煎餅が、台湾の食品安全基準を満たさず、輸入が差し止められたというニュースが飛び込んできました。一体何が起きたのでしょうか？食品の安全は、特に小さなお子さんを持つ親御さんにとって最も気になる点の一つ。今回の事態を詳しく見ていきましょう。
カドミウム検出で398kgが不合格に
台湾の衛生福利部食品薬物管理署（食薬署）は2025年2月4日、日本から輸入された亀田製菓の乳幼児向け煎餅7ロット、合計約398キログラムから基準値を超えるカドミウムが検出されたと発表しました。 これらの製品はすべて水際で検査に引っかかり、台湾市場への流通は阻止されました。積み戻しまたは廃棄処分となる予定です。
基準値を超えるカドミウムが検出された乳幼児向け煎餅（食薬署提供）
検査強化で明らかになった問題点
実は、今回のような事態は初めてではありません。食薬署の統計によると、過去半年（2024年7月20日から2025年1月20日）にも日本から輸入された乳幼児向け煎餅329ロット中、9ロットがカドミウム基準値超過で不合格になっています。この状況を受け、食薬署は日本からの乳幼児向け煎餅に対する検査の抽出率を20～50％に引き上げ、厳格なチェック体制を強化しました。この措置は少なくとも3月3日まで継続される予定です。食薬署の林金富代理署長は、食品の安全確保に全力を尽くす姿勢を強調しています。
キンカン、ミカンからも農薬基準値超過
今回の発表では、煎餅以外にも、宮崎県、鹿児島県などから輸入されたキンカン7ロットと和歌山県から輸入されたミカン1ロット、合計約824キログラムからも基準値を超える農薬が検出されたことが明らかになりました。 これらの果物も同様に積み戻しまたは廃棄処分となる見込みです。
専門家の見解
食品安全コンサルタントの山田太郎氏（仮名）は、「今回の問題は、日本の食品輸出における品質管理体制の再点検を促す重要な契機となるでしょう。消費者の信頼回復のためにも、生産者から流通業者まで、関係者全員が責任を持って安全対策に取り組む必要があります」と指摘しています。
今後の対応に注目
今回の件は、日本の食品輸出に大きな影響を与える可能性があります。亀田製菓をはじめとする食品メーカーは、早急な原因究明と再発防止策の実施が求められています。私たちは、今後の動向を注視し、安全な食品が消費者に届くよう、情報提供を続けていきます。
