MARCHトップ明治大学の意外な人気学部とは?難関私大の序列変動を読み解く

近年の大学受験において、難関私立大学の序列に変化が生じていることはご存知でしょうか?少子化の影響もあり、大学間の競争は激化の一途を辿っています。本記事では、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の中でもトップに君臨する明治大学の人気学部や、関西の関関同立の動向を分析し、難関私大の序列変動を読み解いていきます。

明治大学で人気急上昇中の国際日本学部

明治大学の国際日本学部明治大学の国際日本学部

不動のMARCHトップである明治大学では、伝統の政治経済学部に加え、近年、国際日本学部の人気が急上昇しています。大学受験専門家の比良先生によると、国際系の学部は多くの大学で人気ですが、明治大学の国際日本学部は特にユニークな特徴を持っているとのこと。

マンガやアニメなどサブカルチャーを研究対象

明治大学の国際日本学部は、マンガやアニメといった日本のサブカルチャーを研究対象としている点が大きな魅力です。さらに、サブカルチャーの聖地として知られる東京・中野にキャンパスを構えていることも、日本人学生だけでなく留学生からも注目を集める理由となっています。サブカルチャーコンテンツの輸出は日本経済の成長に大きく貢献しており、将来性を見据えた受験生が集まっているのも頷けます。

明治大学の学生明治大学の学生

受験生の大学選びの基準の変化

少子化に伴い、MARCHクラスの大学でも入学難易度が以前より下がっているという現状があります。一方で、大学で何を学べるのか、どのような施設やカリキュラムがあるのかを重視する受験生が増えているのも事実です。難関私大間の競争は今後ますます激化していくと予想されます。

関西私大の二極化が進行中

関西の街並み関西の街並み

関西の難関私大、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)においても、序列の変化と二極化が顕著になっています。関西の大手予備校幹部によると、同志社大学は依然としてトップの難易度を誇っています。京大、阪大、神大の滑り止めとして同志社を選ぶ受験生が多いこと、国際系の学部に英語が得意な受験生が集中していることが主な要因です。

関西学院大学の苦戦と関西大学の躍進

10年前は立命館大学と関西学院大学が二番手を争っていましたが、近年は立命館大学と関西大学が競り合い、関西学院大学は四番手に甘んじている状況です。これは、関西学院大学が約10年前に一般選抜枠を減らして推薦枠を増やす入試改革を行ったことが裏目に出て、「推薦学院大学」と揶揄されるようになったことが影響しているとされています。現在では一般枠を再び増やし、ブランドイメージの回復を目指しています。

立地も重要な要素

一度離れてしまった受験生の心を取り戻すのは容易ではありません。さらに、ライバルである関西大学との立地の違いもネックとなっています。関関同立の中で唯一、メインキャンパスが大阪府内にある関西大学は、大阪南部や和歌山の受験生からの人気が高く、立地が大学選びにおいて重要な要素となっていることが分かります。立命館大学のびわこ・くさつキャンパスのように、遠隔地にある学部は学生に敬遠されがちで、偏差値も低くなる傾向があります。

大学はすでに淘汰の時代に入っており、関西の難関私大も今後さらに真価が問われることになるでしょう。