【中国観察】中国建国70年で盛り上がる国威発揚映画の気になる中身

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北京市内に掲示された映画「我和我的祖国(私と私の祖国)」の宣伝ポスター(三塚聖平撮影)

北京市内に掲示された映画「我和我的祖国(私と私の祖国)」の宣伝ポスター(三塚聖平撮影)

 中国は10月1日に建国70年の節目を迎えたが、それから1カ月が過ぎても「国威発揚」をテーマにした映画がヒットを続けている。習近平国家主席は建国70年の記念行事を「愛国主義の集中教育」と形容。庶民の娯楽も使って愛国的なムードが盛り上げられている。国威発揚をテーマにした映画の中身からは、建国70年を迎えた中国の一端が垣間見える。(中国総局 三塚聖平)

■好調が伝えられる「主旋律映画」

 中国紙、北京青年報によると、10月1~7日の国慶節(建国記念日)の大型連休期間中の映画興行成績は約44億元(約670億円)で、前年同期の約19億元から大幅に伸びた。これに貢献したのが、国威発揚や愛国精神といった国策を反映した「主旋律映画」と呼ばれるジャンルの3作品だという。北京青年報は「主旋律映画が評判、興行成績ともに好調だ」と報じた。

 3作品は以下の通りだ。

 (1)中国建国70年の歴史を題材にした「我和我的祖国(私と私の祖国)」

 (2)昨年5月の四川航空機事故を映画化した「中国機長(ザ・キャプテン)」

 (3)エベレスト登頂に挑む中国登山隊を描いた「攀登者(ザ・クライマーズ)」

 各作品では「祖国」や団結の重要さが随所にうたわれ、そのために自らを犠牲にして奮闘する人々の姿が描かれる。

■作中で選ばれた現代中国史の7場面

 中国メディアで盛んに好調が伝えられているのが「我和我的祖国」だ。累計興行成績は10月下旬までに27億元(約420億円)を突破。これは国内映画史上9位の成績だという。1949年の中国建国後の7つの歴史的な場面を描いたオムニバス映画で、中国の著名映画監督である陳凱歌(チェン・カイコー)氏らがメガホンを取っている。

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