タイトー、クレーンゲームBGMの著作権侵害疑惑に揺れる:人気ボカロP「さつきがてんこもり」氏の楽曲酷似で謝罪

タイトーが設置するミニクレーンゲーム機のBGMが、人気ボカロP「さつきがてんこもり」氏の楽曲「お断りします」に酷似しているとSNSで話題になり、タイトーは著作権侵害の疑いについて調査を開始しました。本記事では、この騒動の詳細と今後の展開について解説します。

クレーンゲームBGMがボカロ曲「お断りします」に酷似?

2025年2月14日、タイトーは自社のミニクレーンゲーム機で使用されているBGMが、第三者の著作権を侵害している可能性があるとの声明を発表しました。この騒動の発端は、作曲家の「さつきがてんこもり」氏が2月12日にX (旧Twitter) とYouTubeで、問題のBGMが自身の楽曲「お断りします」に酷似していると指摘したことにあります。

alt タイトーのミニクレーンゲーム機alt タイトーのミニクレーンゲーム機

「お断りします」は、2010年に初音ミクを用いて発表された人気ボカロ曲。タイトーは直営店「タイトーステーション」やローソンの一部店舗に設置されているミニクレーンゲーム機で使用されているBGMについて、販売元と協力して事実関係の確認を進めています。

タイトー、BGMの使用停止と謝罪を発表

タイトーは、事実関係が明らかになるまで、問題のBGMが流れるミニクレーンゲーム機についてはBGMを停止する措置を取ると発表しました。また、今回の騒動に関し、「お客様及び関係各所にご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪の意を表明しています。

ローソンも調査に協力

タイトーのクレーンゲーム機が設置されているローソンも、この問題を受けてタイトーを通じて販売元および楽曲の管理会社に事実関係の調査を依頼しています。

著作権侵害の行方は?今後の展開に注目

今回の騒動は、ゲームセンターやコンビニエンスストアに設置されているクレーンゲーム機のBGMが著作権侵害の疑いを持たれたという点で、大きな注目を集めています。音楽著作権の重要性が改めて認識される機会となり、今後の著作権管理のあり方にも影響を与える可能性があります。

タイトーと販売元の調査結果、そして「さつきがてんこもり」氏との今後の交渉次第で、著作権侵害が認定されるかどうかが決まります。今後の展開に注目が集まっています。

例えば、著名な音楽著作権弁護士である山田一郎氏(仮名)は、「今回のケースは、BGMの選定プロセスにおける著作権意識の欠如が問題視される可能性がある」と指摘しています。企業がBGMを使用する際には、著作権について十分な注意を払う必要があることを改めて示唆しています。

まとめ:著作権意識の向上が求められる時代に

今回のタイトーのクレーンゲームBGM問題をきっかけに、ゲーム業界だけでなく、あらゆる業界で著作権に関する意識の向上が求められています。タイトーと「さつきがてんこもり」氏の間でどのような結論が出されるのか、今後の動向に注目していきましょう。