【朝鮮日報】 防衛費増額・GSOMIA維持…米国が韓国に「全方位警告」 韓国を担当するキーマンが同時に来韓 [11/06]
■スティルウェル氏はGSOMIA維持を説得、クラック氏は対中圧力への参加を要求か
米国務省のキース・クラック経済次官、デビッド・スティルウェル次官補(東アジア・太平洋担当)、ジェームス・ディハート防衛費分担交渉主席代表が5日、同時に韓国を訪問した。これは韓国と米国の間に横たわる懸案が山積み状態にあることを象徴的に示す出来事でもある。
米国務省のマーク・ナッパー副次官補(韓国・日本担当)も韓米高官級経済協議会(SED)に出席するクラック次官と同行すると伝えられている。その結果、米国務省で韓国関連の業務を担当する主な人物が全てソウルに集結するという珍しい現象を目にすることになった。
とりわけ国務省政治軍事局所属で安全保障関連の交渉や協定を担当するディハート氏(韓米防衛費分担金交渉も担当)がソウルに来るのは非常に異例だ。経済や安全保障など全ての分野で米国による韓国への圧力が一層強まるとの懸念が広がっている。
今回の同時来韓で米国側は▲韓国が負担する防衛費分担金の増額▲韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の復元▲インド・太平洋戦略やファーウェイ不使用など中国けん制への参加要求-という大きく三つを強く求めてくるものとみられる。
通商担当者間の協議が今も進行中の韓国製自動車に対する関税賦課問題が一部話し合われるとの見方もある。何が話し合われるとしても、その核心は「韓国は米国の同盟国としてより大きな役割を果たせ」というメッセージになりそうだ。
防衛費分担金特別協定(SMA)問題を担当するディハート氏は今回の非公式訪問で3泊4日の日程で韓国に滞在し、国会関係者やメディア関係者、さらに在韓米軍関係者などに会う予定だという。
今月ソウルで開催予定の第3次会合の日程はまだ決まっていないが、韓国側の主席代表を務める鄭恩甫(チョン・ウンボ)韓米防衛費分担交渉代表とは1回だけ会って共に夕食を取る予定だ。
韓国外交部(省に相当、以下同じ)のある関係者はディハート氏の非公式来韓について「ソウルの雰囲気を把握しながら『合理的かつ公平』が何か直接聞くきっかけになることを期待する」とコメントした。
しかし実際は天文学的な防衛費分担金を要求する米国側がその正当性を訴える世論戦を仕掛けてくる可能性も考えられる。
2019/11/06 10:40
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