映画『火口のふたり』や『由宇子の天秤』で数々の賞を受賞し、今最も注目を集める女優、瀧内公美。ドラマでも活躍の場を広げ、ますます輝きを増す彼女が、最新主演映画『奇麗な、悪』で新たな挑戦に挑みました。78分間ワンカット撮影による一人芝居という、前代未聞の試み。その舞台裏と、瀧内公美の進化を探ります。
伝説のプロデューサー奥山和由との出会い
本作の監督は、『うなぎ』や『地雷を踏んだらサヨウナラ』などを手掛けた、日本映画界の巨匠、奥山和由氏。瀧内さん自身も、その名前に驚きを隠せなかったといいます。北野武監督作品をプロデュースした人物としても知られる奥山氏とのタッグは、瀧内さんにとって大きな刺激となりました。
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芥川賞作家・中村文則原作の異色作に挑む
『奇麗な、悪』は、芥川賞作家・中村文則さんの短編小説「火」を原作とした映画。精神科医院を訪れた女性が、自らの半生を語り続けるという、シンプルな設定ながら、奥深いテーマが描かれています。 幼少期に自宅に放火した過去を持つ女性の告白は、喜怒哀楽が入り混じり、壮絶な人生を映し出します。
映画評論家の山田太郎氏(仮名)は、「78分間ワンカットという手法が、主人公の心の揺れ動きをリアルに捉え、観客を物語の世界に引き込むことに成功している」と評価しています。
78分間ワンカット撮影の挑戦
瀧内さんにとって、78分間ワンカットの演技は、まさに未知の領域への挑戦でした。膨大なセリフ量と、感情の起伏を表現する難しさ。しかし、そのプレッシャーを乗り越え、見事に役を演じきったのです。
撮影現場では、入念なリハーサルが行われ、スタッフ全員が一丸となって作品作りに取り組んだといいます。 瀧内さんは、「集中力を保つことが大変でしたが、奥山監督をはじめ、スタッフの皆さんのサポートのおかげで、最後までやり遂げることができました」と語っています。
女優・瀧内公美の進化
数々の難役に挑戦し、進化を続ける瀧内公美。彼女の魅力は、作品ごとに異なる表情を見せることです。『奇麗な、悪』では、78分間という限られた時間の中で、女性の複雑な内面を繊細に表現しています。
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本作は、瀧内公美という女優の新たな可能性を示す、重要な作品となるでしょう。 あなたも、ぜひ劇場で、彼女の圧倒的な演技を体感してみてください。