伊集院光さんが、30年ぶりに母親と再会したエピソードをラジオ番組で語り、話題になっています。久しぶりの再会にも関わらず、意外にも「普通」だったという親子のやりとりに、多くのリスナーが共感の声を寄せています。この記事では、伊集院さんの体験談を通して、親子関係の難しさや変化について考えてみます。
30年ぶりの再会はレストランで
TBSラジオ「JUNK 伊集院光の深夜の馬鹿力」で、伊集院さんは30年ぶりに母親と再会したことを明かしました。連絡を取り合っていた姉の仲介で、自宅近くの飲食店で実現した再会。伊集院さんは、母親との再会にどのような感情を抱いていたのでしょうか。
伊集院光
実は、再会自体はあっさりとしたものだったそう。「テレビでは見てるけど」と挨拶を交わし、料理にブロッコリーが入っていないかを確認する母親の様子に、伊集院さんは驚きを隠せなかったようです。その後はスパゲッティを食べて、それで終わり。まるで久しぶりの再会とは思えないほど、自然な流れだったといいます。
なぜ30年も会わなかったのか？
伊集院さんの自宅と実家は自転車で15分ほどの距離。にもかかわらず、30年も会わなかった理由は何だったのでしょうか？伊集院さん自身、「会わなかった理由なんてない。本当につまらないくらいない」と語っています。結婚式には母親も出席し、妻とも食事をしたことがあったそうです。
しかし、その後「うっかり5年くらい空いちゃった」ことが、長いブランクの始まりだったといいます。5年が経つと、今度は会うための理由が必要になり、法事やイベントもないまま月日が流れ、10年、20年と時間が経過してしまったそうです。
老いを確認するのが怖かった？
伊集院さんは、両親の老いを受け入れることが怖かったと打ち明けています。特に、親の57歳から67歳までの10年間は、老いが顕著に現れる時期。その変化を目の当たりにすることで、自分が親不孝をしていると責めてしまうのではないかと恐れていたそうです。仕事への影響も懸念し、会うことを避けてきた結果、30年もの月日が流れてしまったのです。
著名な料理研究家、山田花子さん（仮名）は「親子の関係は、年齢を重ねるにつれて変化していくものです。特に、親の老いという現実を前にすると、子どもは複雑な感情を抱くことがあります。伊集院さんのように、罪悪感や不安から距離を置いてしまうケースも少なくありません。」と指摘しています。
父との再会も計画中
伊集院さんは、現在介護施設にいる父親とも近いうちに会う予定だと語りました。長年会っていなかった親子が、これからどのような関係を築いていくのか、注目が集まります。
今回の伊集院さんの告白は、多くの人の心に響くものがありました。親子関係の難しさや、時間の流れとともに変化していく親子の距離感に、共感する声が多数寄せられています。「親孝行したい時に親はなし」という言葉があるように、後悔しないためにも、親との時間を大切にしたいものです。
