来日中のポーランドのシコルスキ外相は27日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、ウクライナでの停戦を巡る米トランプ政権の姿勢が疲弊したロシアの「生命線」になっていると語り、ロシアに接近するトランプ大統領を批判した。
シコルスキ氏はトランプ氏について「疲弊し切ったロシアに、生命線と敗北の淵から勝利をつかむ機会を与えているようだ」と強調。「ロシアの指導者を信じるべきではない」とも訴えた。
また、ロシアのウクライナ侵攻を受け「欧州は米国の軍事的抑止力にあまりにも頼り過ぎていたことに気付いた」と指摘。その上で「一部の国は自国の安全保障に必要な武装を怠ってきた。われわれは防衛支出について真剣に考える必要がある」と述べた。日本に関しても、防衛費を上積みすることが望ましいとの見解を示した。