【歌声の魔術師】玉置浩二と小田和正、時代を超える歌声の秘密

日本の音楽シーンを彩る、二人のレジェンド、玉置浩二と小田和正。彼らの歌声は時代を超えて愛され続け、多くのファンを魅了しています。今回は、TBS系『その道のプロが選ぶ本当のNo.1 プロフェッショナルランキング』で「KING OF SING」に選ばれた二人の魅力に迫り、その歌声の秘密を紐解いていきます。

息遣いまでが芸術、玉置浩二のボーカルマジック

「息をコントロールしながら語るように歌う」と評される玉置浩二。その独特の歌唱法は、安全地帯の代表曲「ワインレッドの心」を聴けば一目瞭然。息の成分を多く含んだ歌声は、多くの歌手に影響を与え、今もなおモノマネの定番となっています。

アップテンポな曲でも息遣いを操る匠の技

「田園」のようなアップテンポな曲でも、早口のメロディを息切れすることなく歌い上げる玉置浩二。これは、まさに息の分量を巧みにコントロールする技術の賜物と言えるでしょう。

alt=ライブで熱唱する玉置浩二alt=ライブで熱唱する玉置浩二

深みを増す表現力、進化し続けるボーカリスト

66歳を迎えた現在も、玉置浩二の表現力は進化し続けています。「メロディー」や「サーチライト」といった楽曲からも、年月を重ねるごとに深みを増していくメッセージ性を感じ取ることができます。

2020年のライブパフォーマンス『Chocolate cosmos ~恋の思い出、切ない恋心』では、その圧倒的なボーカルを堪能できます。「終わらない夏」では、オーケストラの壮大なサウンドにも負けない声量で聴く者を圧倒し、「泣きたいよ」では、ゴスペル調のコーラスとの美しいハーモニーとソウルフルな節回しで、新たな魅力を放っています。

透明感あふれるハイトーンボイス、小田和正の歌声の魅力

オフコース時代から、透き通るようなハイトーンボイスで多くのファンを魅了してきた小田和正。「高音まで透き通った、奇跡ともいえるハイトーンの歌声」と評されるその歌声は、まさに唯一無二の存在です。

オフコース時代から変わらない、透き通るハイトーン

「Yes-No」の爽やかなコーラス、「さよなら」のしっとりとした歌い出し。オフコース時代から、小田和正のハイトーンボイスは、バンドサウンドに欠かせない要素でした。そして、ソロ活動後、「ラブ・ストーリーは突然に」の大ヒットにより、その歌声は日本中に広く知れ渡ることとなりました。

力強さと繊細さを兼ね備えた、唯一無二の歌声

小田和正の歌声の魅力は、ハイトーンでありながら力強さと繊細さを兼ね備えている点にあります。「たしかなこと」では、ゆったりとしたサウンドの中で、自由自在に歌声が響き渡り、聴く者を癒しの世界へと誘います。

幅広い音域を操る、熟練のボーカリスト

「この道を」では、中低音を中心に、サビで高音へと移り変わるなど、幅広い音域を操る小田和正の歌唱力の高さが伺えます。77歳となった現在でも、ライブ会場を走り回りながら、息切れ一つすることなく歌い上げる姿は、まさに圧巻です。

時代を超えて愛される歌声の秘密

玉置浩二と小田和正、二人の歌声は、なぜ時代を超えて愛され続けるのでしょうか。それは、卓越した技術とたゆまぬ努力、そして何よりも歌に込める情熱があるからこそ。これからも彼らの歌声は、多くの人の心に響き続け、日本の音楽史に燦然と輝き続けることでしょう。