新幹線での座席譲渡をめぐり、フリーキャスター伊藤聡子さんがブログで謝罪する事態となりました。親切心から席を譲ったつもりが、ネット上でルール違反を指摘され、物議を醸した今回の騒動。今回はこの一件を詳しく見ていきましょう。
伊藤聡子さん、新幹線で席を譲り謝罪
伊藤さんは2月24日のブログで、新幹線で外国人カップルに席を譲ったエピソードを紹介しました。通路側の席に座っていた伊藤さんは、窓側の外国人女性と斜め前の通路側席の男性が目配せしている様子を見て、カップルだと察し、男性と席を交換したとのこと。相手は喜んでくれたようですが、この行動がネット上で「規則違反」だと指摘されることになりました。
新幹線座席の譲り合いイメージ
3月3日、伊藤さんはブログで謝罪。「まさか外国の方に席を譲ったことをブログに書いたことが、こんなにご批判をいただくことになるとは…」と驚きを隠せない様子でした。「後から乗ってきた人が、自分の席に外国人の人が座っていたら困る」というネット上の指摘を認め、「規則は規則」と反省の弁を述べています。
親切のつもりが…ルール違反のジレンマ
伊藤さんは以前にも、赤ちゃん連れの母親に席を譲った際に、車掌からお礼を言われた経験があったそうです。この経験から、「車掌さんも臨機応変に対応してくれる」という認識を持っていたと説明しています。
今回の騒動は、親切心とルール遵守の狭間で起きたと言えるでしょう。JRの規定では、指定席券を購入した乗客は指定された席に座る権利があり、無断で席を交換することは認められていません。しかし、状況によっては、周りの乗客や乗務員の理解を得ながら席を交換することもあります。
交通ジャーナリストの山田一郎氏(仮名)は、「新幹線の座席は個人が権利を持つものであり、譲渡は本来認められていません。しかし、子連れの方や体の不自由な方への配慮は必要です。乗務員に相談し、指示を仰ぐのが最善策でしょう」と述べています。
今後の座席譲渡はどうなる?
今回の騒動は、新幹線における座席譲渡のあり方を改めて問うものとなりました。親切心から席を譲りたいという気持ちと、ルールを守らなければならないという現実の間で、乗客はどのように行動すべきなのでしょうか。
笑顔の伊藤聡子さん
伊藤さんは今回の件を「昭和のおせっかいおばちゃん」と自嘲気味に表現していますが、この一件を通して、多くの人が座席譲渡について改めて考えさせられたのではないでしょうか。 JR各社も、今後このような事態を防ぐため、より明確なルール作りや周知が必要となるかもしれません。
まとめ:改めて考える座席マナー
新幹線での座席は、指定された人が座る権利を持つものです。席を譲る場合は、周りの乗客や乗務員への配慮を忘れず、トラブルを避けるためにも、事前に相談するのが望ましいでしょう。快適な新幹線旅を楽しむためにも、一人ひとりがマナーを意識することが大切です。