天皇皇后両陛下は、国賓として来日中のイタリアのマッタレッラ大統領と長女ラウラさんを皇居に招き、昼食会を開かれました。両陛下のおもてなしと、日伊両国の友好関係を深める温かい交流の様子をお伝えします。
両陛下、笑顔でマッタレッラ大統領親子を出迎え
2024年4月26日午前11時半過ぎ、宮殿南車寄せに現れたマッタレッラ大統領とラウラさんを、天皇皇后両陛下は笑顔で出迎えられました。温かい握手を交わし、和やかな雰囲気の中、一行は宮殿内へ。
天皇皇后両陛下とマッタレッラ大統領親子が握手を交わす様子
気候変動問題への深い関心、水問題専門家としての天皇陛下の視点
「竹の間」での面会では、両国に共通する自然災害の話題に。水問題をライフワークとされている天皇陛下は、気候変動によるベネチアの水位上昇への懸念を示され、対策についてマッタレッラ大統領と熱心に意見交換をされました。環境問題への意識の高さが伺える場面でした。
皇后陛下の心遣い、イタリア国旗をイメージした花
部屋に飾られたイタリア国旗の3色をイメージした花にラウラさんが気づくと、天皇陛下は皇后陛下のアイデアだと明かされました。細やかな心遣いが、両国の親交をより一層深めたことでしょう。
秋篠宮ご夫妻も同席、和やかな昼食会
その後、秋篠宮ご夫妻も加わり、およそ1時間にわたる昼食会となりました。和やかな雰囲気の中、歓談は弾み、日伊両国の友好関係が再確認されたひとときとなりました。
昼食会の様子
マッタレッラ大統領、両陛下へのローマ訪問を熱望
別れ際、マッタレッラ大統領は両陛下にローマへの訪問を熱望し、天皇陛下は感謝の意を伝えられました。今回の訪問は、両国の友好関係をさらに強固なものにする、意義深いものとなったと言えるでしょう。
マッタレッラ大統領の公式実務訪問賓客としての来日は、日本とイタリアの未来に向けた協力関係を築く、重要な一歩となりました。今後の両国の発展と、更なる友好関係の深まりに期待が寄せられます。