維新と自公、予算案賛成で合意!教育無償化実現へ前進も党内分裂の危機!?

2025年度予算案をめぐり、自民党、公明党、そして日本維新の会の3党が思わぬ形で合意。維新の賛成を取り付けることで、少数与党の自公は大きな課題を乗り越えましたが、維新内部では火種がくすぶり、分裂の可能性も囁かれています。今回の合意は吉と出るか凶と出るか、今後の政局を大きく左右しそうです。

3党合意の舞台裏:石破首相の戦略と維新の思惑

2月25日、石破茂首相、公明党の斉藤鉄夫代表、そして維新の吉村洋文代表(大阪府知事)による3党首会談が開催されました。この会談で、予算案修正に関する合意文書が交わされ、維新が掲げる「高校授業料無償化」の実現に向けた道筋がつけられました。

3党首会談の様子3党首会談の様子

当初、自公は国民民主党との協議で予算案の賛成を得ようとしましたが、国民民主党が求める「103万円の壁」の引き上げ幅で折り合いがつかず、最終的に維新との合意に至ったのです。自民党のある幹部は、「国民民主党との交渉が難航する中、石破首相が早々に維新との連携に舵を切ったのは賢明な判断だった」と胸を撫で下ろしています。

政治評論家の田村重信氏(仮名)は、今回の合意の背景には石破首相と維新の前原誠司共同代表の親密な関係があると指摘。「両者とも安全保障政策に精通し、鉄道ファンという共通点もある。こうした個人的な繋がりも、合意を後押しした一因だろう」と分析しています。

維新の勝利宣言!教育無償化実現へ大きく前進

吉村代表は今回の合意について、「維新の公約である教育無償化が実現できる大きな前進だ」と高らかに宣言。社会保障改革についても一定の成果を上げたと強調し、自らの手腕をアピールしました。一方で、与党との連立については否定的な姿勢を示しています。

しかし、3党合意文書には「合意後も引き続き、自民党、公明党、維新の3党の枠組みで、合意事項の実現に責任と誠意をもって取り組む」との文言が含まれており、今後の3党連携の行方に注目が集まっています。

維新、吉村代表維新、吉村代表

維新内部に広がる不満、分裂の危機は回避できるか?

予算案への賛成という大きな成果を挙げた維新ですが、党内には不満の声も上がっています。今回の合意は、維新の支持基盤である保守層からの反発を招く可能性もあり、党の結束力が試される局面を迎えています。今後の政局は、維新の党内動向が大きなカギを握ることになりそうです。

まとめ:今後の政局を占う3党合意、波乱の幕開けか?

今回の3党合意は、2025年度予算案の成立という目に見える成果をもたらしましたが、同時に維新の党内分裂という新たな火種を生み出しました。今後の政局は、この合意がもたらす光と影のせめぎ合いによって大きく左右されるでしょう。今後の展開から目が離せません。