2025年大阪万博:日韓議員交流で関係発展へ 韓国与党議員インタビュー

日韓関係のさらなる発展が期待される2025年。4月に開幕する2025年大阪・関西万博を機に、日韓議員連盟を中心とした韓国議員団が訪日する予定です。韓国与党「国民の力」の李成権議員が時事通信のインタビューで明らかにしました。本記事では、李議員の発言を中心に、日韓関係の展望、万博への期待、そして両国が抱える課題について掘り下げていきます。

大阪・関西万博:友好ムード醸成の好機

李議員は、2025年大阪・関西万博への韓国国民の積極的な参加を呼びかけ、「多くの韓国人が万博を直接見に行けるよう努力する」と意欲を示しました。万博は、日韓両国にとって、文化交流や相互理解を深める絶好の機会となるでしょう。また、秋に韓国で開催されるAPEC首脳会議への日本の協力にも期待を寄せ、両イベントを通じた友好ムードの醸成を強調しました。

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議員外交:日韓関係発展の鍵

李議員は、かつて自民党の河野太郎衆院議員事務所で勤務経験があり、神戸総領事も務めた経歴を持つ知日派です。2023年1月には国会議長特使団として訪日し、日本の要人と会談を行いました。このような議員外交は、日韓関係の安定と発展に不可欠な役割を果たすと考えられます。特に、国際情勢が不安定な今、議員レベルでの継続的な対話と協力が重要性を増しています。

元徴用工問題:解決への道筋

李議員は、日韓間の懸案である元徴用工問題について、韓国政府傘下の財団への日本企業の資金拠出の必要性を改めて強調しました。同時に、日本政府にも企業への後押しを求め、問題解決への具体的な行動を促しました。この問題は、日韓関係の未来にとって大きな課題であり、両国政府の真摯な努力と協力が求められます。

日米韓連携:北朝鮮問題への対応

北朝鮮の核問題への対応について、李議員は日米韓3カ国の連携強化の重要性を訴えました。特に、米国との緊密な連携を維持し、北朝鮮への圧力を強化していく必要性を強調しました。日韓両国が協力し、3カ国が足並みをそろえた行動を取れるよう、米国への働きかけを強めるべきだと述べました。

60年の歩みと未来への展望

1965年の国交正常化から60年、日韓関係は経済、文化、地方自治体交流など様々な分野で発展を遂げてきました。しかし、歴史問題や安全保障問題など、解決すべき課題も残されています。李議員は、これらの課題に真摯に向き合い、未来志向の日韓関係を築いていく決意を表明しました。2025年大阪・関西万博を契機に、両国関係が新たなステージへと進むことが期待されます。