【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は11日未明、昨秋の大統領選で自身に大口献金を行い、現在は政府効率化省(DOGE)を率いる電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を支持するため、「テスラの新車」を購入すると表明した。
【写真】米大統領執務室でインタビューに応じるイーロン・マスク氏とドナルド・トランプ大統領
トランプ氏は午前0時過ぎ、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「共和党員、保守派、そしてすべての偉大な米国人へ。イーロン・マスクはわが国を支援するために『全力を尽くし』、『素晴らしい仕事』をしている!」と投稿。
さらに、「しかし、『急進左派の狂人たち』は、いつものように違法かつ共謀して、世界的に優れた自動車メーカーであり、イーロンが育て上げた『愛児』とも言えるテスラをボイコットしようとしている。彼を攻撃し、傷つけるためだ」と主張した。
その上で、「私は明日の朝、テスラの新車を購入し、イーロン・マスクへの信頼と支持を示すつもりだ。彼は本当に偉大な米国人だ」と宣言した。
DOGEが進める一連の経費削減措置は、抗議や裁判所の差し止め命令の他、一部議員からの圧力など、大きな反発に直面している。また、投資家の間では、マスク氏の言動やトランプ氏との密接な関係が、テスラに対するボイコット運動や消費者離れを招くのではないかとの懸念が広がっている。
10日の金融市場は、トランプ氏が高関税を発動、または導入を示唆していることから不透明感が強まり、大荒れとなった。その影響を受け、テスラの株価は15%以上下落。テスラに加え、アップルやアマゾンなどのテクノロジー株が中心のナスダック総合指数も4%下落した。【翻訳編集】 AFPBB News