ソフトバンクコーチも違法オンラインカジノ問題に参戦か?球界に激震走る

プロ野球界を揺るがす違法オンラインカジノ問題。吉本興業所属の芸人に端を発したこの問題は、ついに福岡ソフトバンクホークスにも飛び火した。先日、リーグ優勝を果たした強豪チームのコーチが、違法オンラインカジノ利用の疑いで福岡県警の任意の取り調べを受けていたことが報じられ、波紋が広がっている。

ソフトバンクの試合風景ソフトバンクの試合風景

球団内では沈黙と憶測が渦巻く

オリックス・バファローズの山岡泰輔投手の活動自粛に続き、日本野球機構(NPB)の呼びかけで7球団14人がオンラインカジノ利用を自主申告したことが明らかになったばかり。今回のソフトバンクコーチがその14人に含まれるかは不明だが、球団は「現時点ではコメントを差し控える」と沈黙を守っている。

この沈黙が、チーム内に憶測と不安を呼んでいる。「一軍ではないらしい」「ファームのあのコーチではないか」など、様々な憶測が飛び交い、真相究明が待たれる状況だ。関係者への取材によると、球団は選手らに詳細を説明しておらず、箝口令が敷かれているという。

違法オンラインカジノの闇:手軽さと依存性の高さ

違法オンラインカジノの問題点は、その手軽さと依存性の高さにある。ITジャーナリストの三上洋氏によると、初回登録時のボーナスやスマホアプリでの手軽なアクセス、豊富なゲームの種類などが、利用者を深みへと誘い込む要因となっている。一つのサイトで負けても、別のサイトに登録すれば再びボーナスを受け取れるため、一度ハマると抜け出すのが難しいという。

摘発増加の背景:4600万円誤送金事件の影響

三上氏は、2022年の阿武町4600万円誤送金事件を契機に、オンラインカジノ関連の摘発が増加したと指摘する。この事件は国会でも大きく取り上げられ、決済代行業者の摘発につながった。そこから得られた顧客リストなどが、賭博容疑での検挙増加に繋がっているという。

侍ジャパン級の選手も関与か?今後の捜査の行方

週刊文春は、自主申告した14人には侍ジャパン級の選手3人が含まれていると報じている。今回のソフトバンクコーチの件も、この摘発の流れの一環と見られる。

活動自粛となったオリックスの山岡泰輔投手活動自粛となったオリックスの山岡泰輔投手

コーチの行為が単純賭博罪の公訴時効(3年)に該当する可能性もあり、警察は慎重に事実関係を調べている。今後の球団の対応、そして捜査の行方に注目が集まっている。