Hey!Say!JUMPの元メンバーである中島裕翔が、8月28日にグループからの脱退を電撃発表して以来、その動向に注目が集まっている。俳優業を主軸に活動していくと決意を表明した彼が、1カ月後に神奈川県座間市で姿を見せたのは、来年1月放送開始の主演ドラマ撮影現場だった。グループを去った理由や今後のキャリア、そして突如浮上した熱愛報道まで、中島裕翔の「今」に迫る。
突如のグループ脱退、憶測を呼ぶその背景
中島裕翔がHey!Say!JUMPからの卒業を発表したのは、8月28日のことだった。所属事務所「START ENTERTAINMENT」も同日、異例の当日発表を行った。中島自身もファンに向けて「今後は自分の足で立って俳優を主軸に活動したいと決断いたしました」と語り、演技への情熱を前面に押し出した。
旧ジャニーズ事務所のグループを脱退し、ソロ活動を行うことは近年珍しくない。2023年にA.B.C-Zを脱退した河合郁人や、2024年にSexy Zone(現・timelesz)を脱退した中島健人らは、脱退後も事務所に籍を残している。しかし、中島裕翔の場合は、脱退のわずか数週間前にInstagramのライブ配信で「a-nationの打ち合わせをした」と発言しており、本来は脱退予定がなかったのではないか、とファンの間で密かに憶測が広がっている。ラストイベントもないままグループを去る形となり、多くの疑問を残した。
スーツ姿で真剣な面持ちの中島裕翔
俳優としての正念場:主演ドラマ「シリウスの反証」に挑む
グループ脱退から1カ月後、中島が姿を現したのは神奈川県座間市役所前だった。スーツ姿で大勢のマスコミ陣の前に立ち、「再審開始」と書かれた紙を掲げる彼の真剣な表情は、俳優としての新たな決意を物語っていた。これは2026年1月からWOWOWで放送されるドラマ「シリウスの反証」の撮影現場での一幕だ。
大門剛明氏の同名小説を原作とし、映画『Winny』で実際に起きた事件をリアルかつ繊細に描いた松本優作氏が監督を務めるこの社会派ミステリーは、冤罪の救済に挑む弁護士たちの戦いを描く。中島は主演として、25年前に岐阜県郡上八幡市で発生した一家惨殺事件の犯人とされた死刑囚を救うため、再審請求に奔走する弁護士役を演じる。
真剣な表情で「再審開始」の紙を掲げる中島裕翔
俳優業を主軸にしたいと語った中島にとって、このドラマは脱退後初の出演作となり、大きな注目を集めることは間違いない。これまでの映画出演は4本とまだ少ないため、今回のドラマで結果を残せば、主演映画への道も開かれる可能性がある。また、シリーズ化されれば彼の代表作となる可能性も秘めており、まさに俳優人生の正念場と言えるだろう。
新木優子との熱愛報道、そして結婚への憶測
俳優としての新たなスタートを切った中島裕翔だが、12月上旬にはもう一つの大きなニュースが報じられた。12月19日、『女性セブンプラス』が女優の新木優子との熱愛を報じたのだ。二人の交際は長く、結婚の可能性すら取り沙汰されているという。
この報道を受け、一部のファンの間では「結婚に向けてグループを脱退したのではないか」という憶測も飛び交った。しかし、ある芸能ジャーナリストは「それならある程度、時間をかけて脱退してもよかったはず。俳優業で頑張りたいという思いは本当でしょう。アイドルを辞めて、俳優として地盤を固めるためには時間がかかります。少なくとも結婚までは当分、時間がかかりそうです」と冷静な見方を示している。
ドラマ「シリウスの反証」の主人公は、法の理想と現実のギャップに戸惑いながらも、真実をつかみ取ろうと奔走する。中島裕翔が描く理想の俳優像、そして彼の人生の理想は、果たして実現するのだろうか。





