令和7年度予算案の審議において、30年ぶりに野党から選出された安住淳衆院予算委員長(立憲民主党)の手腕が注目を集めています。その公平で効率的な運営ぶりは、与野党双方から高い評価を得ており、今後の国会運営にも大きな影響を与えそうです。
超フェアな委員長、政府からもリスペクト
平将明デジタル相は、ユーチューブ番組「魚屋のおっチャンネル」に出演し、安住氏の委員長としての運営を「超フェア」と繰り返し称賛。「あんなフェアな委員長いない。政府は感謝しているのではないか。感謝というか委員長としてリスペクトしていると思う」とまで述べています。
安住淳衆院予算委員長
時間管理の徹底と質疑の効率化
安住委員長は、持ち時間を超過した質問や野党議員によるヤジに対して厳しく注意する一方で、自民党旧安倍派の会計責任者の参考人招致など、野党側の要求にも配慮した運営を行ったとされています。平氏は、「首相が答えるべき質問には首相を、そうでない質問には担当大臣や役所に指名していた。議論も深まったのではないか」と、安住氏の効率的な質疑の進行を評価しています。 国会運営に詳しいA大学教授(政治学)も、「質問時間や答弁者の選定を適切に行うことで、より深い議論が可能になる。安住委員長の采配は、まさに議会の模範と言えるだろう」と分析しています。
与野党問わず公平な姿勢
平氏は、安住氏の公平な姿勢についても高く評価しています。「時間の仕切りもすごかった。ずうずうしい人は持ち時間をまたいでも止めなかったりする。安住さんは『ちゃんと終わんなさい!』と強く注意していた」と具体的なエピソードを交えながら称賛。自身も委員長を務めた経験から、野党に甘くなりがちな部分があると指摘し、安住氏の与野党問わない公平な姿勢を「あるべき姿」と評しました。
談笑する石破茂首相と立民・安住淳氏
公平な運営で国会審議の活性化へ
安住委員長の公正中立な運営は、国会審議の活性化に大きく貢献するものと期待されています。政治評論家のB氏は、「与野党の対立が激化する中で、安住委員長のようなフェアな運営は、建設的な議論を促進し、国民の政治への信頼回復にも繋がるだろう」と述べています。
今後の国会運営に期待
安住氏の今回の手腕は、今後の国会運営においても重要な示唆を与えてくれるでしょう。公平で効率的な審議運営は、国民の政治への関心を高め、より良い政策決定に繋がる重要な要素となるはずです。