ノロウイルス感染爆発!家族を守る対策とは?【2024年最新情報】

ノロウイルスが猛威を振るっています。全国で集団感染が発生し、富山県では13年ぶりにノロウイルス食中毒注意報が発令されるなど、予断を許さない状況です。今回は、ノロウイルスの感染経路、症状、予防策、そして家庭内感染を防ぐための対策を詳しく解説します。家族を守り、健康な冬を過ごすためのヒントが満載です!

ノロウイルスとは?その感染力と症状

ノロウイルスは非常に感染力の強いウイルスで、わずか10~100個のウイルスで感染が成立します。麻布十番ジャガークリニック理事長の木下博勝医師によると、「家庭内で1人が感染すると、まるでバトンを渡すように胃腸炎リレーが始まります」とのこと。突然の激しい腹痛、嘔吐、下痢といった症状が現れ、脱水症状を引き起こすこともあります。特に乳幼児や高齢者は重症化しやすいので注意が必要です。

ノロウイルスの電子顕微鏡写真ノロウイルスの電子顕微鏡写真

木下医師自身も昨年、息子さんからノロウイルスに感染し、20年来で最悪の症状を経験したそうです。「息子は激しい腹痛、嘔吐、下痢で、ほぼトイレとベッドの往復しかできない状態が約2日間続きました。その後、私も感染し、腹痛と下痢で夜も眠れませんでした」と語っています。

家庭内感染を防ぐには?木下医師の体験談

木下医師の家族の中で、唯一感染を免れたのが妻のジャガー横田さんでした。その理由は、別室での生活と専用のトイレの使用という“逆隔離”でした。この経験から、木下医師は「トイレや生活空間を分けることは、家庭内感染対策として有効」だと実感したそうです。

トイレの使用とスマホに潜む危険

ノロウイルスは乾燥と寒さに強く、ドアノブやタオルなどに付着したウイルスが長時間感染力を持ちます。特に注意すべきはトイレでのスマホ使用です。トイレに持ち込んだスマホにウイルスが付着し、それを触ることで感染するケースが多いのです。

感染者が嘔吐した場合、吐瀉物を適切に処理しないとウイルスが空気中に拡散し、それを吸い込むことでも感染する可能性があります。

効果的な予防策と消毒方法

コロナ禍でアルコール消毒をする人が増えましたが、ノロウイルスにはアルコール消毒は効果がありません。次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系消毒液を使用する必要があります。

正しい手洗いの方法

手洗いは30秒以上、石けんをよく泡立て、手のひらだけでなく指の間、爪の間、手首までしっかり洗いましょう。特にトイレの後や食事の前は徹底的に行うことが重要です。

正しい手洗いの方法正しい手洗いの方法

ノロウイルス感染から家族を守るために

ノロウイルスは回復後も1週間から1ヶ月もの間、ウイルスを排出し続けるため、周囲への感染に注意が必要です。特に調理を担当する人は、食品を介した集団食中毒を引き起こす可能性があります。

自分自身と家族を守るために、正しい予防策と適切な消毒方法を理解し、実践することが大切です。ノロウイルスの感染拡大を防ぎ、健康な冬を過ごしましょう。