4歳男児、ホテル10階から転落死か　福岡、エレベーターで単独移動の疑い

福岡市博多区のホテルで起きた4歳男児の転落死事故について、新たな情報が明らかになりました。15日未明に発生したこの痛ましい事故は、旅行中の親子に起こりました。男児は父親が買い物に出かけた隙に、一人でエレベーターに乗り、10階の非常用扉から転落したとみられています。

4歳男児、父親不在中に悲劇

名古屋市から福岡市へ旅行に来ていた親子。博多区のホテルに宿泊中、父親が男児を寝かしつけて買い物に出かけた後、悲劇は起こりました。部屋に戻った父親は男児の姿がないことに気づき、捜索。午前2時頃、ホテル前の路上で心肺停止状態の男児を発見しました。

捜査関係者によると、男児は3階に宿泊していた部屋を出て、一人でエレベーターに乗り、10階まで移動したとみられています。10階には非常用扉があり、男児はこの扉から屋外に出た先で転落した可能性が高いと警察はみて捜査を進めています。

ホテル前に供えられたお菓子

今回の事故を受け、ホテルの非常用扉の安全性について疑問視する声も上がっています。4歳の子供が容易に開けて外に出られる構造だったのか、安全対策は十分だったのかなど、今後の捜査で明らかになることが期待されます。

ホテルの非常用の扉付近

ホテル側はこの件に関して深く悲しんでいるとコメントを発表し、再発防止策の検討を進めているとのことです。今後、同様の事故を防ぐためには、ホテル側の安全対策強化はもちろんのこと、旅行中の保護者も子供から目を離さないよう注意を払う必要があります。

児童心理学の専門家である佐藤先生（仮名）は、「4歳児は好奇心旺盛で、大人の想像を超える行動をすることがある。特に慣れない環境では、予期せぬ行動をとる可能性が高まるため、保護者は常に注意深く見守る必要がある」と指摘しています。

今回の事故は、旅行中の子供の安全について改めて考えさせられる出来事です。ホテルや宿泊施設を選ぶ際には、安全対策がしっかりしているかを確認し、子供から目を離さないよう細心の注意を払うことが重要です。