オウム真理教事件から30年。教団の幹部だった上祐史浩氏が率いる「ひかりの輪」は、今もなお団体規制法の観察処分下に置かれています。果たして、現在の「ひかりの輪」はどのような活動を行い、何を考えているのでしょうか。jp24h.comは、上祐氏に独占インタビューを行い、その真意に迫りました。
団体規制法と「ひかりの輪」の現状
「ひかりの輪」は、2007年の結成以来、団体規制法に基づく観察処分の対象となっています。上祐氏は、この処分について「無理解に基づくもの」と断言します。公安調査庁は「ひかりの輪」が依然として麻原彰晃への信仰を隠蔽していると主張していますが、上祐氏はこれを「魔女狩り」と表現し、明確に否定しています。
上祐史浩氏
上祐氏によると、公安調査庁は、仏教心理学の講義で釈迦や弥勒の話をするだけで、オウム真理教と同じだと決めつけるなど、こじつけばかりだと批判。2000年の時点での認識から更新されておらず、新たな問題への対応も遅れていると指摘しています。
観察処分による不利益
上祐氏は、観察処分によって「ひかりの輪」に対する社会のイメージが悪化し、不必要な反対運動や反対意識が生まれていると訴えます。30年前のオウム事件のイメージが先行し、現在の活動内容が正しく理解されていないことが原因だと分析しています。
著名な宗教社会学者のA教授(仮名)も、この問題について「団体規制法の適用は慎重であるべきだ」と指摘。「過去の事件と現在の活動内容を区別し、客観的な評価に基づいて判断する必要がある」と述べています。
「脱麻原」の真偽
公安調査庁や警察庁は、「ひかりの輪」の「脱麻原」は偽装だと主張しています。しかし、上祐氏はこれを「内心の自由の侵害」だと反論。25年間継続しているオウム事件被害者への賠償など、具体的な行動で判断してほしいと訴えています。
アレフとの違い
上祐氏は、「ひかりの輪」とアレフの違いを明確に示しています。アレフは公然と麻原彰晃を信仰し、被害者への賠償も拒否しているのに対し、「ひかりの輪」は麻原への信仰を否定し、賠償を続けていると強調。この点からも、「脱麻原」の姿勢は本物だと主張しています。
今後の展望
上祐氏は、「ひかりの輪」に対する誤解を解き、社会融和を目指していくと述べています。また、アレフ内部の異変についても言及し、「オウム的なものの根絶に努めていきたい」と決意を表明しました。
「ひかりの輪」の今後については、引き続きjp24h.comが注目していきます。