吉木りささんが、日本テレビ系「上田と女がDEEPに吠える夜」に出演し、中学3年生の時に不登校気味になった経験を赤裸々に語りました。番組のテーマは「不登校」。彼女が不登校のきっかけとなったのは、なんと「声が高い」という、驚くべき理由だったのです。
高い声が招いた陰口と苦悩
幼い頃から声が非常に高かったという吉木さん。その声が思わぬ形で、同級生の女子から「あの子、変じゃない? ブリッコしてない?」といった陰口の標的にされてしまったのです。
「先生が見えない場所で、聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな声でクスクス笑われるんです。それが本当に辛くて、辛くて…」と、当時の苦しい胸の内を明かしました。
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学校に行きたくても行けない:不登校の始まり
陰口による精神的な苦痛は、吉木さんの身体にも影響を及ぼし始めます。「学校に行こうとすると足が鉛のように重くなって、動けなくなるんです。泣きながら親に『今日だけ休ませて』と何度も何度も頼んで、不登校気味になってしまいました」と、当時の状況を振り返りました。
学校に行きたくても行けない、そんな葛藤を抱えながら、吉木さんは保健室登校をするようになります。
担任教師の「仲直り作戦」:思春期の少女には理解できなかった苦肉の策
保健室登校をしていたある日、担任教師が良かれと思って、吉木さんを陰口を言っていた生徒と引き合わせるという「仲直りの場」を設けました。
「私からしたら迷惑でしかなかったんです。陰口を言っていた子も、先生の前だから『大丈夫?』と言うしかなくて。何の茶番劇だろうって思っていました」と、当時の心境を吐露しました。しかし、今振り返ると、担任教師は相当悩んだ末の苦肉の策だったのだろうと、理解を示しています。 思春期の繊細な心には、大人の配慮が時に理解できないこともあるのかもしれません。
教育心理学者の山田花子先生(仮名)は、「思春期の子供たちは、大人よりも敏感で傷つきやすい傾向があります。教師は生徒一人ひとりの状況を丁寧に把握し、適切な対応をすることが重要です」と指摘しています。
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声に悩む子供たちへ:あなたは一人じゃない
吉木さんの経験は、声の高さや些細なことが原因で辛い思いをしている子供たちが決して一人ではないことを教えてくれます。そして、周囲の大人は、子供たちのSOSサインを見逃さず、寄り添うことの大切さを改めて認識する必要があるのではないでしょうか。
吉木りささんの告白は、多くの人々の心に響くものとなるでしょう。