橋下徹氏が、旧友である泉房穂前明石市長の参院選出馬表明に対し、SNSで痛烈な批判を展開しました。司法修習生時代からの25年来の友人でありながら、首長時代の政策や実績を巡って度々対立してきた二人の舌戦が、再び注目を集めています。今回は、橋下氏の批判の内容と、二人のこれまでの確執について詳しく解説します。
橋下氏、泉氏の「外からの発言」に反論
泉氏は参院選出馬表明の記者会見後、X(旧Twitter)で「“闘いの現場”を経て、今、外からモノを言っている方々」に現場に戻るよう呼びかけました。これは、自身を批判する橋下氏を念頭に置いた発言とみられます。
これに対し橋下氏は、「自分ならできるという奢り。泉氏のレベルでは何もでけへんよ」と反論。泉氏の衆議院議員時代の業績の乏しさを指摘し、今回は地元明石市の衆議院小選挙区に西村康稔氏が立候補するため、泉氏が「逃げた」と主張しました。
橋下徹氏
明石市長時代の政策実績にも疑問符
さらに橋下氏は、泉氏の明石市長時代の政策実績にも疑問を呈しています。30議席の明石市議会で泉派の当選者はわずか5人だったこと、約1300億円の市予算の中で小学校の給食費無償化のための財源6億5000万円すら捻出できなかったことを挙げ、「この男に何ができるの?」と批判しました。
既存政党からの支援に矛盾を指摘
橋下氏は、泉氏がこれまで批判してきた既存政党である立憲民主党と国民民主党の支援を受けることについても、「あれだけ文句を言っていた既存政党の支援を受けるだと。政党を通じて選挙にどれだけ金をかけるの?」と矛盾を指摘しました。政治資金の使い方についても疑問を呈し、泉氏の政治姿勢を厳しく批判しています。
25年来の友人関係と繰り返される舌戦
橋下氏と泉氏は司法修習生時代の同期であり、25年来の友人関係にあります。しかし、首長時代から政策や実績を巡って互いに批判し合い、テレビ番組や講演会で口論する姿が度々報道されてきました。
今回の参院選出馬表明を機に、二人の対立は再び激化しています。橋下氏は、24日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」でも約7分間にわたり泉氏を猛烈に批判しました。
今後の選挙戦で、二人の対立がどのような影響を与えるのか、注目が集まっています。