南港ATCストリートピアノ撤去の真相:演奏者への厳しい指摘が炎上、わずか3日で幕を閉じる

大阪市住之江区の大型商業施設「ATC」シーサイドテラスに設置されていたストリートピアノが、設置からわずか3日で撤去された。運営側の演奏者に対する厳しい注意喚起がSNSで炎上したことが原因だ。この記事では、騒動の経緯と撤去までの流れ、そしてストリートピアノの在り方について考えていく。

発端は「練習は家で」の投稿

事の発端は、2023年8月22日、ストリートピアノ公式X(旧Twitter)アカウントに投稿された演奏者への注意喚起だった。「練習は家でしてください」「人の練習聞かされる側はたまったもんじゃないんです」といった強い言葉で、未熟な演奏をする人への苦情を訴えた。さらに、「つっかえてばかりの演奏に多くのクレーム」「手前よがりの演奏は『苦音』です」と表現し、演奏者の練習場所としての利用を否定するような内容だった。

ストリートピアノが設置されていたATCシーサイドテラスの様子ストリートピアノが設置されていたATCシーサイドテラスの様子

この投稿は瞬く間に拡散され、批判が殺到。「ストリートピアノの存在意義を理解していない」「音楽を楽しむ場を奪うな」といった声が上がり、大炎上へと発展した。音楽愛好家やピアニストからも、練習の場としての重要性を訴える意見が寄せられた。例えば、著名ピアニストの山田太郎氏(仮名)は、「ストリートピアノは、初心者から上級者まで、誰でも気軽に音楽に触れ合える貴重な場。練習を否定することは、音楽文化の発展を阻害する」とコメントしている。(※山田太郎氏は架空の人物です)

運営側の謝罪と撤去決定

炎上を受け、運営側は25日に公式Xで謝罪。「表現が適切でなかったことを深く反省しております」と述べ、ピアノの運営を一時休止すると発表した。しかし、批判の声は収まらず、続く投稿で「撤去の方向性」と追記。そして27日、ピアノの撤去完了を報告し、公式アカウントも閉鎖すると発表した。わずか3日間でのスピード撤去となった。

撤去された後のスペース撤去された後のスペース

ストリートピアノの理想的な在り方とは

今回の騒動は、ストリートピアノの在り方について改めて考えさせる出来事となった。公共の場に設置されたピアノは、誰でも自由に演奏できる場であるべきだ。もちろん、周囲への配慮は必要だが、練習を全面的に否定することは、音楽を楽しむ機会を奪うことにもつながる。演奏レベルに関わらず、誰もが音楽に触れ合い、表現できる場として、ストリートピアノの運営には、より丁寧なコミュニケーションと、多様な演奏者への理解が求められるだろう。

まとめ:音楽を愛する全ての人へ

今回のATCストリートピアノ撤去は、残念な結果となった。しかし、この出来事を教訓に、ストリートピアノの運営方法や利用者のマナーについて、より良い方向へ改善していく必要がある。音楽を愛する全ての人が、気持ちよく演奏できる環境が整うことを願うばかりだ。