【中学受験】子どもの幸せを願う親が陥る「毒親」の罠とは?

中学受験は、子どもにとって大きな挑戦であり、親にとっても大きな試練です。子どもの幸せを願うあまり、親が知らず知らずのうちに「毒親」になってしまっているケースも少なくありません。今回は、話題のコミック『すべては子どものためだと思ってた』を参考に、中学受験をめぐる親子の葛藤と、親が陥りがちな「毒親」の罠について考えてみましょう。

公立中学の評判と中学受験への決意

[【中学受験】子どもの幸せを願う親が陥る「毒親」の罠とは?

コミック『すべては子どものためだと思ってた』の表紙](https://news.yahoo.co.jp/articles/d8f2718ff29ab4ce36ba5fa7bf2c46261e7a24ae/images/000)

主人公のくるみは、小学3年生の息子・こうたを持つ専業主婦。ある日、地元の公立中学校の評判が悪いことを知り、こうたに中学受験をさせることを決意します。「普通の幸せを手にしてほしい」という親心からの決断でしたが、これが後に“親子の地獄”の始まりとなるのでした。首都圏の中学受験率は増加傾向にあり、生成AIの出現や物価高騰など、将来への不安から、中学受験を選択する家庭も増えているようです。

父親の反対と母親の葛藤

[【中学受験】子どもの幸せを願う親が陥る「毒親」の罠とは?

くるみと夫・けんじの会話シーン](https://news.yahoo.co.jp/articles/d8f2718ff29ab4ce36ba5fa7bf2c46261e7a24ae/images/001)

夫のけんじは、自身の中学受験経験から、子どもに過度なプレッシャーをかけることに否定的でした。「子どもは子どもらしく」という考えのけんじに対し、くるみは「子どもが生きやすくなるためにできることがあるならしてあげたい」という思いを抱いていました。 子どもの幸せを願うあまり、中学受験という選択が「毒親」への一歩となる危険性を孕んでいることを、この時点のくるみは知る由もありません。教育評論家の山田先生(仮名)は、「親の過剰な期待は、子どもにとって大きな負担となる」と指摘しています。

中学受験という選択の功罪

中学受験は、子どもに多くの学びの機会を与え、将来の可能性を広げる可能性を秘めています。しかし、過度なプレッシャーや親の過干渉は、子どもの心を蝕み、親子関係を悪化させる危険性もはらんでいます。子どもの個性や能力を尊重し、親子でしっかりと話し合い、適切な選択をすることが大切です。

まとめ

「すべては子どものため」という思いが、時には子どもを苦しめる結果になってしまう。これは中学受験に限らず、子育て全般に言えることです。子どもにとって本当に必要なものは何か、親としてどうあるべきかを常に問い続け、子どもとの良好な関係を築いていくことが重要です。ぜひ、この機会に家族で話し合ってみてください。