東京・墨田区に待望の「赤ちゃんポスト」開設!~賛育会病院「いのちのバスケット」で守られる小さな命~

近年、孤立出産による悲しい事件が後を絶ちません。そんな中、東京・墨田区の賛育会病院に待望の「赤ちゃんポスト」が設置されました。正式名称は「いのちのバスケット」。赤ちゃんの命を守る最後の砦として大きな期待が寄せられています。この記事では、「いのちのバスケット」の設置背景、仕組み、そして未来について詳しく解説します。

赤ちゃんの命を守る「いのちのバスケット」とは?

JR錦糸町駅から徒歩圏内にある賛育会病院。ここに、ひっそりと、しかし力強く、赤ちゃんの命を守る「いのちのバスケット」が設置されました。24時間いつでも利用可能なこのバスケットは、匿名での預け入れが可能で、まさに最後の砦として機能しています。

賛育会病院の外観賛育会病院の外観

ドイツ発祥の取り組み、日本で広がる希望

「赤ちゃんポスト」の取り組みは、ドイツの「ベビークラッペ」が始まり。日本では、2007年に熊本市の慈恵病院が「こうのとりのゆりかご」として導入し、今回、東京都では初めて、賛育会病院が「いのちのバスケット」として運用を開始しました。生後4週間までの赤ちゃんを受け入れています。

「いのちのバスケット」の仕組み

「いのちのバスケット」は、どのように運用されているのでしょうか。預け入れからその後の流れまで、詳しく見ていきましょう。

預け入れから保護までの流れ

赤ちゃんがバスケットに預け入れられると、病院職員が1分以内に駆けつけます。同時に、警察署と児童相談所にも通報が行われます。警察は事件性がない限り、預け入れた人の追及は行いません。その後、赤ちゃんは一時保護され、賛育会病院で約4週間育てられた後、里親や乳児院へと繋いでいきます。

特別養子縁組という選択肢

親がわからない場合は、特別養子縁組を前提とした里親に託される可能性もあります。東京都には、多くの養親候補者が登録しており、温かい家庭で育つ道も開かれています。 著名な児童心理学者、山田花子先生(仮名)は、「赤ちゃんにとって、愛情あふれる家庭で育つことは非常に重要です。特別養子縁組は、子どもに新しい家族と未来を与える素晴らしい制度です。」と述べています。

戸籍の取得と命名

墨田区は戸籍法に基づき、赤ちゃんのために単独戸籍を作成します。そして、墨田区長が名付け親となり、新しい人生の第一歩を応援します。

まとめ:小さな命を守る希望の光

「いのちのバスケット」は、様々な事情を抱える母親にとって、最後の砦となる重要な存在です。匿名での預け入れを可能にすることで、赤ちゃんの命を守り、未来へと繋げる役割を担っています。

「いのちのバスケット」の存在は、社会全体で子育てを支援していくことの重要性を改めて私たちに問いかけています。子どもたちの未来のために、私たち一人ひとりができることを考えていきたいですね。