国民民主党は政党支持率で立憲民主党を追い抜くなど、勢いに乗っているように見えます。しかし、その陰で千葉県連では地方議員の離党が相次ぎ、波紋が広がっています。何が起きているのでしょうか?千葉県連では、地方議員12人のうち4人が離党。その中には、玉木雄一郎代表に県連内でのパワハラを直訴した議員も含まれているとのこと。離党した議員たちは県連幹部からのパワハラを訴えていますが、報道によると県連側は否定しているようです。一体、真実とは?
新人市議が語る、選挙の裏側と突然の無視
浦安市議の工藤由紀子氏は、2児の母で政治経験ゼロからのスタートでした。2023年4月の浦安市議選に国民民主党から立候補し、初当選を果たします。きっかけは、ママ友だった岡野純子衆議院議員(比例南関東)からの誘いでした。岡野氏が市議から衆議院補欠選挙に出馬することになり、後継として白羽の矢が立ったのです。
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政治の世界に飛び込むことに不安を抱きながらも、ママ友からの誘いとあって決意を固めた工藤氏。しかし、選挙活動が始まると岡野氏の態度は徐々に冷たくなり、最終的には無視されるようになったと語ります。街頭演説では、他の候補者にはマイクを渡すのに、工藤氏には花壇に置かれたマイクを拾うように促すなど、不可解な行動が続いたといいます。
電力総連との関係、そして心労の果てに…
千葉県連代表の竹詰仁参議院議員、県連幹事長の天野行雄県議は、共に東京電力の元社員。岡野衆議院議員も東京電力総連の組織内議員です。県連幹部の多くが電力総連と関係がある中、工藤氏は会議で総連幹部から度重なる叱責を受け、まぶたの痙攣や涙が止まらなくなるなどの症状に悩まされるように。心療内科で「適応障害」と診断された工藤氏は、ついに離党を決意します。
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離党届を提出後、玉木代表に直接状況を説明した工藤氏。玉木代表は「どうにかならんか、何とかするから」と温かい言葉をかけてくれたといいます。
躍進を続ける国民民主党、課題は組織運営?
国民民主党は支持率を伸ばし、存在感を増しています。しかし、今回の千葉県連での出来事は、党の組織運営に課題があることを示唆しているのかもしれません。今後の国民民主党の動向に注目が集まります。地方議員の離党問題、そして電力総連との関係性。国民民主党はこれらの問題にどう向き合い、解決していくのでしょうか。