みのもんた氏の遺した50億円超の不動産資産:賢い相続対策と家族への想い

みのもんた氏。お茶の間の人気者として活躍した彼の急逝は、多くの人々に衝撃を与えました。しかし、その裏側で、氏は緻密な「終活」を進めていたことが明らかになっています。今回、jp24h.comは、みのもんた氏が遺した50億円を超える不動産資産とその相続対策について、詳しく解説します。

鎌倉の豪邸と夫婦の思い出

2006年、鎌倉に建設中だった豪邸を本誌が取材した際、みのもんた氏は「完成まで、まだ2年くらいかかります。2年後にご招待しますよ(笑)」と語っていました。完成後、この豪邸は夫婦の大切な場所となり、近所では奥様を乗せた車椅子を押すみのさんの姿がよく見られたそうです。

みのもんた氏の鎌倉の豪邸みのもんた氏の鎌倉の豪邸

50億円超の不動産ポートフォリオ

鎌倉の豪邸以外にも、みのもんた氏は東京、軽井沢、札幌など、全国に多くの不動産を所有していました。その総額はなんと50億円以上。これらの物件は、駅近で値崩れしにくい優良物件が多く、不動産投資の知識と慧眼が伺えます。

都心の一等地から地方の工場まで

都心では、赤坂、東麻布、渋谷、高輪などにマンションやコインパーキングを所有。地方には、軽井沢の保養所、札幌の営業所、下諏訪、岩出、名古屋の工場や支店など、多岐にわたる不動産を保有していました。

生前贈与による賢い相続対策

みのもんた氏は、令和に入ってから、保有する不動産の一部を生前贈与していたことが分かっています。例えば、渋谷のビンテージマンションは、持ち分を少しずつ親族に贈与していました。

相続税に詳しい税理士の山田花子氏(仮名)は、「相続税は、亡くなったときに所有する全財産にかかります。高額な財産を持つ場合は、相続税の税率も高くなります。一方、生前贈与は、贈与する金額に応じて税率が変わり、贈与税を軽減できる可能性があります」と解説しています。

持ち分の分割贈与で節税効果

高額なマンションでも、持ち分を分割して贈与することで、税率を抑える効果が期待できます。また、孫への贈与は生前贈与加算の対象外となるため、より効果的な相続対策と言えるでしょう。

みのもんた氏の所有していたビンテージマンションのイメージみのもんた氏の所有していたビンテージマンションのイメージ

家族への想い

みのもんた氏の生前贈与は、単なる節税対策ではなく、家族への深い愛情の表れと言えるでしょう。一生懸命働いて築き上げた財産を、家族が安心して受け継げるように、周到な準備をしていたことが伺えます。

みのもんた氏は、司会者としても経営者としても、常に全力で走り続けました。その「おもいッきり」の精神は、彼の築き上げた不動産資産と、家族への想いに色濃く反映されているのではないでしょうか。