和歌山県知事・岸本周平氏、敗血症性ショックで急逝:68歳

和歌山県の岸本周平知事が、2025年4月15日午前9時33分、敗血症性ショックのため68歳という若さで急逝されました。この記事では、岸本知事の訃報の詳細と、死因となった敗血症性ショックについて解説します。

岸本知事の急逝

岸本知事は4月14日午前10時15分ごろ、和歌山市内の知事公舎で倒れているのが発見され、意識不明の重体で病院に搬送。集中治療室(ICU)で治療を受けていましたが、帰らぬ人となりました。

岸本周平和歌山県知事岸本周平和歌山県知事

わずか数日前には、大阪・関西万博の開幕に際し、精力的に活動されていました。4月13日には関西パビリオン和歌山ゾーンのオープニング行事に参加し、紀州東照宮・和歌祭の大神輿を担ぐ姿も目撃されています。宮崎泉副知事によると、11日に腰痛を訴え、12日の万博開会式は欠席していたとのことですが、その後の公務復帰は順調に見えていただけに、突然の訃報は県民に大きな衝撃を与えています。

敗血症性ショックとは

岸本知事の死因となった敗血症性ショックとは、どのような病気なのでしょうか。敗血症は、細菌、ウイルス、真菌などによる感染症が全身に広がり、臓器の機能不全を引き起こす重篤な状態です。

敗血症の中でも、点滴などの適切な治療を行っても臓器の酸素欠乏状態や低血圧状態が改善せず、生命の危機に瀕した状態を「敗血症性ショック」と呼びます。乏尿や意識障害などの症状を伴い、死亡率が非常に高い疾患として知られています。

敗血症と敗血症性ショックの違い

敗血症は感染症が全身に波及した状態ですが、必ずしも生命に関わる状態ではありません。適切な治療によって回復が期待できます。しかし、敗血症が進行し、臓器不全が深刻化すると敗血症性ショックへと移行します。

敗血症性ショックは、血圧の低下、臓器への血流不足、多臓器不全などを引き起こし、死に至る可能性が非常に高くなります。迅速な診断と集中的な治療が不可欠です。

敗血症性ショックの症状

敗血症性ショックの主な症状としては、高熱や低体温、頻脈、呼吸困難、意識障害、乏尿、皮膚の蒼白などが挙げられます。これらの症状が現れた場合は、一刻も早く医療機関を受診する必要があります。

著名人のケース

近年、敗血症性ショックで亡くなった著名人も少なくありません。2024年6月には沖縄アクターズスクール創設者のマキノ正幸氏、同年11月には歌舞伎俳優の市川團蔵氏も敗血症性ショックでこの世を去っています。

岸本知事のご冥福をお祈りします

岸本知事の突然の訃報は、和歌山県民のみならず、多くの人々に深い悲しみをもたらしました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。