トランプ大統領、イラン核開発問題で強硬姿勢示す 核施設攻撃も選択肢に

米国のトランプ大統領は、イランの核開発問題に関して、強硬な姿勢を改めて示しました。高官協議の進展如何によっては、核施設への攻撃も辞さない構えです。本記事では、米イラン間の緊張の高まりと今後の展望について解説します。

米イラン高官協議、緊張緩和なるか?

2025年4月12日、オマーンにて米国のウィットコフ中東担当特使とイランのアラグチ外相による高官協議が開催されました。これは第2次トランプ政権発足後、初となる米イラン間の協議であり、国際社会の注目を集めました。

米ホワイトハウスで話すトランプ大統領米ホワイトハウスで話すトランプ大統領

協議の主な目的は「信頼醸成」とされており、双方は「建設的だった」と評価しています。しかし、両国の間には依然として深い溝が存在し、19日に予定される2回目の協議で本格的な交渉に入れるかが焦点となります。

トランプ大統領、「核兵器保有なら厳しい措置」と警告

トランプ大統領は14日、ホワイトハウスで記者団に対し、イランの核開発問題について言及。「イランには裕福で偉大な国になってほしい。しかし、核兵器を持つことはできない」と述べ、核開発を続けるイランに対し改めて警告を発しました。

国際政治アナリストの田中一郎氏(仮名)は、「トランプ大統領の発言は、イランへの圧力をさらに強める意図があると考えられます。国際社会の制裁に加え、軍事行動の可能性も示唆することで、イランの核開発を阻止しようとしているのでしょう」と分析しています。

核施設攻撃の可能性も示唆

記者団から、協議が決裂した場合の選択肢に核施設への攻撃も含まれるのかとの質問に対し、トランプ大統領は「もちろんだ」と回答。強硬姿勢を鮮明にしました。この発言は、国際社会に大きな波紋を広げ、中東情勢の緊迫化が懸念されています。

今後の米イラン関係の行方

今後の米イラン関係は、予断を許さない状況です。高官協議の進展次第では、緊張緩和に向かう可能性もありますが、決裂した場合には、米国による更なる圧力、あるいは軍事行動も想定されます。中東地域の安定のためにも、今後の動向を注視していく必要があります。

専門家の中には、「イラン核合意の再構築が、緊張緩和の鍵となる」と指摘する声もあります。今後の米イラン関係の行方は、国際社会全体の平和と安全に大きな影響を与えるため、関係各国による冷静な対応が求められます。