野田元首相、赤沢経済再生相の「格下」発言に苦言 「何するものぞの気迫示して」

経済再生担当相である赤沢亮正氏が、トランプ前米大統領との会談後、自身を「格下も格下」と表現したことに対し、立憲民主党の野田佳彦元首相が苦言を呈しました。国民の代表として、より毅然とした態度を示すべきだったと主張しています。

野田氏、国を代表する者としての姿勢を強調

4月18日、国会内で行われた記者会見で、野田氏は赤沢氏の発言について「自分で言っちゃいけない。国を代表した矜持というものがある。へりくだったことは言わない方がいい」と述べ、国を代表する立場としての自覚を促しました。 赤沢氏は16日、トランプ氏との会談後、記者団に対し「(自身は)格下も格下。直接話をしてくださったことに本当に感謝している」と発言していました。

野田佳彦元首相が記者会見で赤沢経済再生相の発言に苦言を呈する様子野田佳彦元首相が記者会見で赤沢経済再生相の発言に苦言を呈する様子

格闘技好きの野田氏、舞の海を引き合いに持論展開

格闘技好きとして知られる野田氏は、大相撲の元小結・舞の海を引き合いに出し、「土俵に上がったら相手は(横綱)曙だったという状況。威圧感を感じたと思うが、小兵と言いながら八艘飛びでも何でもある」と、体格差があっても果敢に挑む姿勢の重要性を説きました。そして、「やはり何するものぞという気迫を示してほしかった」と、赤沢氏にも同様の姿勢を求めました。

政府内でも意見が分かれる

一方、岩屋毅外相は同日の会見で「大変謙虚でいいのではないか。大統領に敬意を表しての発言ではないか」と赤沢氏を擁護。林芳正官房長官は「政府としてコメントは差し控えたい」と述べるにとどまり、政府内でも意見が分かれる結果となりました。 著名な政治評論家であるA氏(仮名)は、「国際的な場での発言は、国内外に大きな影響を与える可能性がある。今回の件は、政治家としての発言の重みを改めて考える契機となるだろう」と分析しています。

謙虚さと毅然とした態度のバランス

今回の件は、国際的な舞台で日本代表としてどのように振る舞うべきか、謙虚さと毅然とした態度のバランスを問うものとなりました。 相手への敬意を示しつつも、日本の立場を明確に伝えることの重要性が改めて浮き彫りになっています。 今後の日米関係において、政府関係者の発言にはより一層の注意が払われることが予想されます。