「子象を襲ったトラックを頭で押した」…事故現場で母象が見せた行動=マレーシア


【写真】頭でトラックを押している母象

11日(現地時間)、マスト・シェア・ニュースによると、同日午前3時30分ごろ、マレーシア・ペラ州クアラカンサーの高速道路で、重さ700キロとされる子象がトラックにしかれて死亡した。

ソーシャルメディア(SNS)を通じて公開された事故現場映像には、トラックの下に子象がしかれており、母象が子象のそばを離れず、トラックに頭を当てている姿が写っていた。母象はうなりながら体に力を入れ、頭で車を何度も押したりもした。

該当事故を受け付けた国立公園部はトラックの下から子象の死体を取り出して埋める準備を終え、母象は現場で捕獲された。

国立公園部の関係者は「母象は健康状態などのモニタリングを経て自然生息地に戻される予定」と話した。

また「高速道路に沿って野生動物注意表示板を設置するなど、野生象の保護のために様々な予防措置を取る」とし、「運転者も運転にもっと注意を払う必要がある」と呼びかけた。

メディアによると、事故を起こしたトラック運転手に関する情報は公開されておらず、処罰の有無なども明らかになっていない。該当地区の警察庁長は、この事件に対する声明を発表する予定だ。

マレーシアの道路には野生象がよく出没する。2023年には、子象にぶつかった車に成体象5頭が飛び込んで攻撃した事件が発生した。

象は非常に知能的な動物で、家族や友人の死を深く認識し、哀悼する行動を表現することで知られている。昨年、ロシアのあるサーカス団で25年間公演した友人が死亡すると、友人の体に鼻をついたまま抱きしめる象の姿が公開されて話題を集めた。2020年にはケニアのサンブル国立保護区で母象が死亡すると、子象が長い間母のそばを離れられず涙を流す姿が観察されたりもした。



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