ロシア国防省は2023年8月19日、ウクライナ軍による越境攻撃を受けている西部クルスク州において、ウクライナ軍が実効支配していた集落の一つを奪還したと発表しました。タス通信によると、ロシア治安当局者の話では、ウクライナ側がクルスク州で実効支配している地域は残り1集落のみとなっています。
クルスク州における攻防の現状
昨年8月以降、ウクライナ軍による越境攻撃が続くクルスク州。ロシア側はこの攻撃に対し、徹底的な防衛体制を敷いてきました。今回の発表は、ロシア側の反攻作戦が一定の成果を上げていることを示唆しています。しかしながら、戦闘は依然として継続しており、予断を許さない状況です。
クルスク州の地図
ロシア国防省の発表内容
ロシア国防省の発表によると、今回の奪還作戦は綿密な計画に基づき実行されたとのこと。ウクライナ軍の拠点を正確に把握し、効果的な攻撃を加えることで、最小限の犠牲で目標を達成したとされています。具体的な戦闘の詳細や、双方の損害状況については明らかにされていません。
ウクライナ側の反応
ウクライナ側からは、今回のロシア国防省の発表に対する公式な反応は今のところ出ていません。しかし、ウクライナ軍はこれまでにも、クルスク州における軍事作戦について沈黙を守る姿勢を貫いてきました。今後の動向が注目されます。
ウクライナ兵士
今後の見通し
専門家の間では、クルスク州における戦闘は長期化するとの見方が強まっています。ロシア側はウクライナ軍の完全撤退を目指し、攻勢を強める構えを見せています。一方、ウクライナ側は抵抗を続け、戦況の膠着状態が続く可能性も指摘されています。平和的な解決への道筋は見えず、両国間の緊張は今後も高まり続けると予想されます。
まとめ
クルスク州での支配地域が1集落のみとなったウクライナ軍。ロシアの攻勢が強まる中、今後の戦況は予断を許しません。両国間の緊張は高まり続け、和平への道筋は見えない状況です。