フジテレビの元編成幹部B氏による隠蔽工作が明るみになり、波紋が広がっています。FRIDAYが1月に報じた不倫と法的トラブルの当事者である佐藤美穂さん(仮名)が、第三者委員会の調査報告書を受け、沈黙を破りました。jp24h.comは独自取材を行い、美穂さんの胸の内を聞きました。
B氏との出会い、そして不倫関係へ
美穂さんとB氏の出会いは、美穂さんが番組制作会社に勤務していた頃でした。フジテレビの番組を担当した際、局内でB氏と顔を合わせるようになり、徐々に親密な関係へと発展していきました。B氏は妻子ある身でありながら、美穂さんに強引に迫り、不倫関係へと発展したのです。
美穂さんへのインタビューの様子
立場を利用したパワハラ、そして精神的苦痛
美穂さんはB氏から、好きな芸能人との飲み会に誘う、企画書を書けば会議にかけてやると言った仕事の口利きの提案を受けていたと語っています。また、港浩一社長との関係を自慢げに話すこともあったそうです。
B氏との関係は、美穂さんにとって精神的な苦痛を伴うものでした。B氏から3Pを提案されたり、行為中に首を絞められたり、ビンタをされることもあったといいます。美穂さんは「人間として扱われず、モノのように扱われていた」と怒りをにじませました。
著名な料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「立場を利用したハラスメントは、被害者に深刻なトラウマを残します。特に、相手が権力を持つ人物であれば、被害者は声を上げることすら難しく、孤立してしまうケースが多いのです。」と指摘しています。
隠蔽工作、そして消えない心の傷
2023年に入り、B氏との間に起きたある問題が原因で、美穂さんは仕事を辞めざるを得なくなりました。しかし、B氏からは何の言葉もなく、それどころか、美穂さんが訴訟を起こすと、証拠となるLINEの履歴を全て削除したのです。
美穂さんは、「BさんはLINEの履歴を消したら終わりかもしれないけれど、私の心の傷は一生消えない」と語っています。
フジテレビの企業体質に疑問の声
美穂さんは、フジテレビには「女遊びは芸の肥やし」といった文化があるように感じていると語りました。B氏はよく「あの大手事務所の女社長に誘われた」「俺とヤリたい女はたくさんいる」と自慢していたそうですが、これは会社でチヤホヤされ、一目置かれてきた成功体験があったからこそでしょう。
メディアコンサルタントの田中一郎氏(仮名)は、「企業文化の変革には、トップダウンの強いリーダーシップと、社員一人ひとりの意識改革が必要です。ハラスメントを許さない風土を醸成するためには、継続的な研修や啓発活動が不可欠です。」と述べています。
再発防止に向けて
フジテレビは、あらゆる人権リスクに対して真摯に向き合い、あらゆる制度・風土・意識について改革を実行していくと回答しています。真の再生のためには、言葉だけでなく、具体的な行動が求められています。
美穂さんのような被害者を二度と生まないためにも、テレビ業界全体が、健全な職場環境の構築に向けて取り組む必要があるのではないでしょうか。