ロシア軍、キーウに大規模ミサイル攻撃:民間人多数死傷、ゼレンスキー大統領緊急帰国

キーウ市内を震撼させる爆発音、燃え上がる炎、そして瓦礫の山。2025年4月24日未明、ロシア軍によるキーウへの大規模ミサイルおよびドローン攻撃が行われ、多数の民間人に死傷者が出ました。今回は、この痛ましい事件の詳細と国際社会への影響について詳しく見ていきましょう。

キーウ攻撃の惨状:民間人への甚大な被害

ロシア軍によるキーウへの攻撃は、今年最大規模とされ、民間人に甚大な被害をもたらしました。ウクライナ国家非常事態庁の発表によると、攻撃により少なくとも12人が死亡、90人以上が負傷。子供を含む多くの市民が犠牲となり、街は悲しみに包まれました。

ロシアのミサイル攻撃を受けるキーウ。ロシアのミサイル攻撃を受けるキーウ。

キーウ市内の13カ所では、がれきの下敷きになった人々の捜索活動が続けられています。スビャトシンスキー地区をはじめとする市中心部の西側では、複数の建物が損壊するなど、特に深刻な被害が出ています。救助隊員たちは、投光器の光を頼りに、瓦礫の山を慎重に進んで生存者の捜索に当たっています。

ゼレンスキー大統領、緊急帰国:国際社会の反応は?

南アフリカを訪問中だったゼレンスキー大統領は、この攻撃を受け、訪問日程を切り上げて緊急帰国しました。今回の攻撃は、ウクライナ国内だけでなく、国際社会にも大きな衝撃を与えています。米国をはじめとする各国は、ロシアの攻撃を非難し、ウクライナへの支援を表明しています。

ロシア側の主張と攻撃の実態:弾道ミサイルKN-23の使用も

ロシア国防省は、今回の攻撃はウクライナの軍産複合体に対するものだと主張しています。しかし、攻撃対象には民間施設も含まれており、無差別攻撃との批判が高まっています。ウクライナ軍関係筋によると、攻撃には北朝鮮製の弾道ミサイル「KN-23」も使用されたとされており、その真偽が注目されています。

ウクライナ空軍は、ロシア軍がドローン145機とミサイル70発、うち11発が弾道ミサイルを用いて攻撃を行い、空軍は112の目標を撃墜したと発表しました。

各地で続く攻撃の脅威:ハリコフ、ジトーミル、ドニエプロペトロフスク州も標的に

キーウだけでなく、ハリコフ、ジトーミル、ドニエプロペトロフスク州などウクライナ各地でも攻撃が報告されています。ハリコフでは2回のミサイル攻撃で2人が負傷、ジトーミル州では救助隊員が攻撃を受け負傷しました。これらの攻撃は、ウクライナ全土に広がる脅威を改めて浮き彫りにしています。

終わりに:平和への願いを込めて

今回のキーウへの攻撃は、ウクライナ紛争の残酷な現実を改めて突きつけました。一刻も早い平和的解決が望まれる中、国際社会の協力と支援が不可欠です。私たちjp24h.comは、引き続きこの状況を注視し、最新の情報をお届けしていきます。