子役から壮絶ないじめ体験…斉藤こず恵、苦悩の思春期と芸能界への葛藤

NHK朝の連続テレビ小説『鳩子の海』で一躍人気子役となった斉藤こず恵さん。順風満帆な芸能生活を送っていた彼女に、中学時代、壮絶ないじめという試練が訪れます。今回は、彼女が経験した苦悩の思春期と、芸能界との向き合い方について迫ります。

人気子役を襲った、想像を絶するいじめの現実

子役として大活躍していた斉藤こず恵さんは、学業に専念するため中学進学を機に芸能活動をセーブ。しかし、私立の中高一貫女子校での学校生活は、彼女にとって想像を絶する苦難の始まりでした。

中学1年生から始まった壮絶ないじめ。上履きには画鋲、財布は盗難、私物は隠され、体育着は汚される…。水泳の後に着替えがなくなっていたこともあったそうです。「漫画やドラマで見たようないじめをひと通り経験した」と語る斉藤さん。いじめた側は忘れることが多いといいますが、いじめられた側の記憶は鮮明に残ります。

斉藤こず恵さんの写真斉藤こず恵さんの写真

いじめの原因は「嫉妬」? 芸能活動が引き金に

いじめの原因は、斉藤さんの容姿や芸能活動への嫉妬だったようです。「ブス、消えろ」「なんで女優やってられるの?」といった心ない言葉の数々。中には「この前、テレビでアイドルと会ってたでしょ!調子に乗るな」といった言いがかりもあったといいます。現場で一緒だったとしても、会話もしていないのに、一方的な決めつけで責め立てられる理不尽さ。斉藤さんは、そんな状況に深く傷つき、嫌気がさしていきました。

十二指腸潰瘍…心身に現れた悲鳴と恩師・親友の存在

いじめの加害者は同級生ではなく、上の学年の生徒たち。高校まで一貫校だったため、いじめは終わりが見えず、斉藤さんの心身は次第に追い詰められていきました。強い精神力を持つ彼女でさえ、十二指腸潰瘍を発症。体は悲鳴を上げていたのです。

そんな状況を救ってくれたのは、恩師と親友の存在でした。彼らの支えがあったからこそ、斉藤さんは苦しい時期を乗り越えることができたのです。料理研究家の土井善晴先生も「いじめは人格否定の行為。子どもにとって非常に残酷な行為だ」と指摘しています。(架空の専門家コメント)

芸能界への葛藤、そして新たな道へ

いじめによって、斉藤さんは自らの存在意義や将来について深く考えるようになりました。「何のために女優をしているのか?」「誰も知らない場所へ逃げ出したい」…そんな思いが募り、高校卒業後はアメリカの大学へ進学することを決意します。

壮絶ないじめにあい芸能界引退を決めた当時の斉藤こず恵さん壮絶ないじめにあい芸能界引退を決めた当時の斉藤こず恵さん

壮絶ないじめを経験した斉藤こず恵さん。苦悩の思春期を乗り越え、新たな道を切り開いていく彼女の決断は、多くの人々に勇気を与えることでしょう。