イ・ジェミョン氏、大統領選への影響は?最高裁の判決に注目集まる

韓国大統領選の有力候補、共に民主党のイ・ジェミョン氏をめぐる公職選挙法違反事件について、最高裁の判決が5月1日に迫っています。判決次第で大統領選の行方が大きく左右される可能性があり、韓国政界は固唾を呑んで見守っています。本記事では、判決の行方と大統領選への影響について詳しく解説します。

3つのシナリオ:無罪確定、破棄差し戻し、破棄自判

今回の判決で想定されるシナリオは主に3つ。「上告棄却による無罪確定」「有罪趣旨の破棄差し戻し」「破棄自判(最高裁が自ら刑を確定)」です。それぞれのシナリオと、それが大統領選に及ぼす影響について見ていきましょう。

シナリオ1:上告棄却・無罪確定の場合

最高裁が検察の上告を棄却し、無罪が確定した場合、イ・ジェミョン氏は最大の司法リスクを回避し、大統領選で優位に立つと予想されます。

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既に民主党候補として確定していること、各種世論調査で圧倒的な支持を得ていることから、「最高裁が無罪以外の判決を出すのは難しい」という見方が政界では大勢です。法曹界でも、2020年の選挙法違反事件で無罪判決が出た前例を踏まえ、今回も無罪となる可能性が高いとみる専門家もいます。

韓国の法律専門家であるキム・ヨンチョル弁護士(仮名)は、「過去の判決では、候補者の表現の自由が重視された。今回も同様の判断が下される可能性が高い」と分析しています。

シナリオ2:有罪趣旨の破棄差し戻しの場合

2つ目のシナリオは、有罪趣旨の破棄差し戻しです。この場合、イ・ジェミョン氏は大統領選に出馬することは可能ですが、候補者の適格性をめぐる論争が激化すると予想されます。

破棄差し戻し審の判決は大統領選後になるとみられるため、選挙期間中は候補者の適格性をめぐる議論が続く可能性があります。民主党内から候補者交代を求める声があがる可能性も否定できません。

シナリオ3:破棄自判の場合

3つ目のシナリオは、最高裁が自ら刑を確定させる破棄自判です。この場合、イ・ジェミョン氏の大統領選への出馬は極めて困難になります。

破棄自判は、過去の判例から見ても可能性は低いとされていますが、もし実現すれば大統領選の構図は大きく変わることになります。

結論:判決は韓国政治の分水嶺となるか

イ・ジェミョン氏をめぐる公職選挙法違反事件の最高裁判決は、韓国政治の大きな分水嶺となる可能性があります。判決の内容次第で、大統領選の行方は大きく左右されるでしょう。今後の動向に注目が集まります。

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