乙黒史誠、自作映画で世界を魅了!俳優歴27年目の快挙!

乙黒史誠さん、ご存知ですか?国民的ドラマ『相棒』などに出演してきたベテラン俳優です。しかし、彼を有名にしたのは、実は自作の長編映画。世界各国の映画祭で賞を受賞し、今まさに世界から注目を集めているのです。今回は、そんな乙黒さんの快挙と、映画制作への熱い想いに迫ります。

下積み時代を経て掴んだ栄光

俳優歴27年、数々の有名ドラマに出演してきた乙黒史誠さん。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。脇役としての出演が続き、知名度は高くありませんでした。それでも諦めずに演技を続け、自作映画『僕を呼ぶ声/TOKYO STRANGE TALE』でついに世界的な評価を獲得したのです。

alt=乙黒史誠さんが公園で演技の練習をしている様子。alt=乙黒史誠さんが公園で演技の練習をしている様子。

タイの「Bangkok Movie Awards 2025」ホラー&SF長編部門賞、カナダの「Alternative Film Festival2025」主演俳優賞と作品賞、フランス・パリの独立映画祭「ÉCU」公式セレクション選出、スウェーデンの「リュレオ国際映画祭2025」ファイナリスト、そして「シネパリス映画祭2025」長編監督賞。まさに快進撃と言える受賞ラッシュです。映画評論家の山田一郎氏(仮名)も、「欧州の登竜門と言われるÉCUに選出されたのは、日本の映画界にとっても大きな快挙です」と絶賛しています。

映画制作への情熱と家族の支え

乙黒さんの映画制作への情熱は、コロナ禍での入院がきっかけでした。病室で点滴を受けながら撮影した画像を監督の上野コオイチ氏に送ったことが、映画のアイデア誕生につながったといいます。まさに逆境を乗り越えて生まれた作品と言えるでしょう。

この映画には、乙黒さんの息子さんも出演しています。親子共演は初めてだったそうですが、息子の存在が乙黒さんの創作意欲をさらに高めたようです。「息子と共演することで、より深い感情表現ができた」と乙黒さんは語っています。

ワンオペ体制での映画制作と今後の展望

驚くべきことに、乙黒さんは映画制作のほぼ全てを一人でこなしています。レンタカー業者、飲食店、イベント会社など複数のアルバイトを掛け持ちし、制作費と生活費を捻出しているのです。まさに「現代の二刀流」と言えるでしょう。

今後の目標は、俳優としてのステップアップと海外進出、そして自身のプロダクション設立です。既に2作目の企画も始動しているそうで、今後の活躍がますます期待されます。また、年内には『僕を呼ぶ声』の国内上映も目指しており、水谷豊さん、寺脇康文さんにも観てほしいと語っています。

夢に向かって突き進む乙黒史誠

フランスでの劇場初上映を控え、パリへ出発する乙黒さん。渡航費や衣装代の捻出、英語でのスピーチなど、課題は山積みですが、それでも夢に向かって突き進む姿は、私たちに勇気を与えてくれます。27年目の快進撃は、まだ始まったばかりです。