8日のNHK連続テレビ小説「あんぱん」第29話で、ヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)の妹・蘭子(河合優実)と出征する豪(細田佳央太)が互いの思いを告白し合うシーンが視聴者の感動を誘った。
のぶと蘭子の祖父・釜次(吉田鋼太郎)が営む石材店で長年働いてきた豪。これまで蘭子への思いを秘めながら言葉にできず、29話でも一度はチャンスを逃す。時代は日中戦争期。徴兵された豪は出征祝いの後、「無事もんて(戻って)きたらワシの嫁になってください」とついに思いを打ち明け、蘭子もそれに応えた。
ドラマ終盤の5分間に及んだこのシーン。圧巻は、求婚された蘭子のリアクションだった。「えっ?」と漏らし、額に当てた手を上げて髪をなでる。「豪ちゃん…。どういて今、そんなこと言うが?」。困惑の表情に照れがまじり、最後は居合わせたのぶに促されて豪が好きだと明かした。
額を触る演技にX(旧ツイッター)には「照れて戸惑うしぐさが良かった」「めっちゃ色っぽかった」などと視聴者が好感を寄せた。髪をなでる動作も含めて「今までの豪ちゃんへの気持ちが溢れてるときの蘭子のしぐさの集大成みたいになってる。河合優実さんほんと凄かった」との指摘もあった。
朝ドラのヒロイン経験者(松嶋菜々子、戸田菜穂)ら豪華キャストが話題の「あんぱん」。主演作が多数で、数々の受賞歴がある〝大物すぎる脇役〟と言える河合には、「主役の今田美桜さんもいいけど、河合優実さんの演技が桁違いですごい」「蘭子が主役」といった称賛もXに寄せられた。
蘭子については「際立ち過ぎやねん、次女なのに色気がダダ漏れ」「もう若妻の色気」「程よい色気がすごくいい」「和服めちゃくちゃ似合ってる」などと艶っぽさに注目したX投稿も。
今週は「くるしむのか愛するのか」が週間タイトル。先週は苦悩を経て前へ歩みだす嵩(北村匠海)が主役のような描かれ方だったが、今週は河合演じる蘭子が物語を席巻している。
東スポWEB