自民・小野寺政調会長 備蓄米めぐり卸売業者側の“言い分”に反論「なんで備蓄米だけ別だという話に」


【写真あり】放出される備蓄米

 農林水産省が12日に発表した全国のスーパーで4月28日~5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4214円。過去最高値だった前週より19円安く、18週ぶりに値下がりに転じたが、前年同期と比べなお2倍の高水準となっている。

 政府は備蓄米の放出しているが、価格は小幅な下げにとどまっている。農水省が4月30日にまとめた2度目の流通先調査によると、政府が3月に放出を決めた備蓄米約21万トンのうち、4月13日までにスーパーなどの小売店に届いたのは、わずか1・4%の3018トンだった。

 また、農水省が、放出した政府備蓄米の流通段階での経費と利益の分析した結果、卸売業者は60キロ当たりで経費と利益を合わせて7593円を上乗せしており、2022年産調査と比べて最大3・4倍となった。

 小野寺氏が卸売業者の手数料に言及すると、フジテレビ解説委員の松山俊行氏が「卸しの問題が指摘されていますが、一方で卸しは卸しの論理で、なかなか(備蓄米の流通は)負担が大きいという部分があるようで、コメの流通に詳しい流通経済研究所首席研究員の折笠俊輔さんが“集荷業者とつながらなければ小売業者は備蓄米を仕入れできない”ことや“備蓄米の新たなパッケージづくりや輸送費が卸し業者の負担になってしまう”“包装費や輸送費については国が負担すべき”としています」と質問。

 これに小野寺氏は「それはおかしい話で、卸しだって普通に自分たちは銘柄米を買って普通に流通しているじゃないですか。なんで備蓄米だけ別だという話になるのか。私はおかしいと思います」と指摘。松山氏の「普通に流通しているコメでも事情は一緒だと?」に、「事情は一緒ですから」と強調していた。 



Source link