「対抗馬」金文洙候補ではなく司法府だけを批判、大統領選挙後をにらむ韓国民主党


14日、国会法制司法委員会で金起杓(キム・ギピョ)・金容民(キム・ヨンミン)議員がルームサロン接待疑惑を提起してから、民主党はチ部長判事を一日も欠かさず批判のターゲットにしている。

中央選対委の尹昊重(ユン・ホジュン)総括本部長はこの日、汝矣島(ヨイド)中央党事務所で開かれた総括本部長団会議で「裁判官がどう転んだら、法服を着て極めておごそかな法廷で個人的事項についての発言を、それも数時間もあけずに分かるようなうそをつけるのだろうか」とし「このような裁判官に歴史的裁判をずっと任せていてもいいのか」と批判した。前日、盧宗勉(ノ・ジョンミョン)選対委報道官がルームサロン接待疑惑の証拠として公開した写真が信憑性論争を呼び、今度は「普段サムギョプサルにソメク(焼酎+ビール)を飲んで過ごしている」というチ部長判事の反論を問題視したのだ。

チ部長判事に対する疑惑提起は曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長と大法院(最高裁)を狙った非難および圧迫とコインの両面のように展開している。立法手段を活用した圧迫は14日、「曺喜大特検法」法制司法委員会通過を基点にしばらく休止中だが、その後も「司法府叩き」は全方向に展開した。

李在明候補は14~15日地方巡回遊説で「内乱首魁だけでなく2・3回目の内乱を起こそうとする者をすべて捜し出して法廷に立てなければならない。法廷はきれいであるべきではないか」と話した。

すると16日には朴賛大(パク・チャンデ)常任総括選対委員長が中央選対委会議で「一部の政治不正裁判官が崩壊させた司法府の信頼を国民と共に回復する」と李在明候補の言葉を続けた。

相手の党候補ではなく司法府を攻撃の対象とするのは政界でも民主党の外では珍現象と受け止められている。元議員は「大統領選挙2週間前に国民の力の候補ではなく、現職裁判官を相手にネガティブ選挙キャンペーンを行うのは従来の政治文法では理解しがたいこと」と話した。

だが、民主党の中では当然のことだ。法司委所属である徐瑛教(ソ・ヨンギョ)民主党議員は16日、YTNラジオで「チ部長判事が尹錫悦内乱首魁を時間で計算して釈放したことは犯罪で、曺大法院長が前代未聞の全員合議体を9日ぶりに破棄差戻して大統領選挙に政治介入したではないか、我々はこれらすべてが関わっているとみている」と話した。あわせて「曺大法院長が辞退しないなら特検をするよりほかない」と話した。

民主党出身の元議員は「選挙法問題は李在明免訴法や大統領裁判中止法などで解決するというが、進行中の残りの裁判リスクを完全に除去するには曺大法院長の辞退が必須だというのが民主党の意識」としながら「チ部長判事疑惑も曺喜大揺さぶりの一環」と話した。

朴成訓(パク・ソンフン)国民の力中央選対委報道官はこの日「民主党がこのような刺激的な疑惑を取り出した理由は明白だ」とし「李在明候補に不利な判決が予想されれば裁判官を粛清して司法府を自分たち口に合うように再編しようとする司法クーデター」と批判した。



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