オランダの食品安全当局は29日、グミ「ハリボー」のハッピーコーラ味を食べた複数の子供たちがめまいなどの体調不良を訴えたと発表した。グミから大麻の成分が検出され、当局が混入の経緯を調べている。ドイツメディアによると、製造元のハリボー社(本社・ドイツ西部グラーフシャフト)は、オランダで販売されているハッピーコーラ味の商品を回収した。
独DPA通信などによると、大麻の成分が検出されたのは、いずれも同じロット番号のハッピーコーラ味(1キロ入り)で、少なくとも3袋から検出された。ハリボー社は、混入が疑われるのはオランダ向けの一部の商品に限られるとした上で、オランダの消費者にハッピーコーラ味を「食べないように」と呼びかけた。
ハリボーは世界約120カ国で販売されるグミ菓子。熊の形のフルーツ味が定番で、本社のあるドイツでは200種類以上の商品がある。【ベルリン五十嵐朋子】