韓国ドラマ初心者必見!社会現象となった歴代メガヒット作品2選

近年、韓国ドラマの人気はとどまるところを知らず、日本でも一大ブームを巻き起こしています。単なるエンターテイメントの枠を超え、社会現象とまで評される作品も少なくありません。ライターとして日々様々な作品に触れる中で、「普段はあまり観ないけれど、何かおすすめを教えてほしい」という声をよく聞きます。そんな方々に自信を持っておすすめできるのが、まさに「伝説級」と呼ぶにふさわしい国民的大ヒットドラマです。今回は、韓国ドラマの世界への入り口として最適な、特に大きな話題となった歴史的ヒット作を2本ご紹介します。これらの作品を観れば、なぜ韓ドラがこれほどまでに人々を魅了するのか、その理由がきっと分かるはずです。

ラブコメの決定版!最強ビジュアルカップルに心ときめく『キム秘書はいったい、なぜ?』

韓国ラブコメディの金字塔とも言える作品が、2019年に放送された『キム秘書はいったい、なぜ?』です。主演を務めるのは、『梨泰院クラス』で絶大な人気を博したパク・ソジュンと、『私の夫と結婚して』での熱演も記憶に新しいパク・ミニョンという、韓国トップクラスのスター俳優二人。非の打ちどころのないビジュアルを持つ二人が織りなす甘くスリリングなロマンスは、視聴者を瞬く間に作品世界へと引き込みます。

特に、当時「ラブコメの神」と称されたパク・ソジュンの演技は見どころ満載です。自信家でナルシスト、だけどどこか憎めない財閥御曹司という役柄を見事に演じきり、多くの女性視聴者をときめかせました。作中には、全女性が一度は夢見るようなロマンチックなシーンが次々と登場し、見どころが尽きません。

韓国ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』の主演、パク・ソジュンとパク・ミニョン。作中での息ぴったりの演技が話題となったカップル写真。韓国ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』の主演、パク・ソジュンとパク・ミニョン。作中での息ぴったりの演技が話題となったカップル写真。

ストーリー展開も軽快でテンポが良いため、ヘビーな人間ドラマやドロドロとした愛憎劇が苦手な方でも気軽に楽しめるでしょう。また、放送当時には主人公キム秘書を演じたパク・ミニョンのオフィスファッションが大きな注目を集め、真似をする女性が続出したと言われています。ファッションにも注目しながら観るのもおすすめです。『キム秘書はいったい、なぜ?』を楽しめた方には、同じくオフィスでの恋愛を描いたヒット作『社内お見合い』(2022)もきっと気に入るはずです。

身分違いの恋と群像劇!超豪華キャストが光る『相続者たち』

2013年に韓国で大ヒットを記録し、アジア中で社会現象を巻き起こしたのがドラマ『相続者たち』です。この作品は、巨大企業の御曹司である主人公をイ・ミンホが、そして貧しい家庭に育ち住み込み家政婦の娘として働くヒロインをパク・シネが演じ、二人の身分違いの切ないラブロマンスを中心に描かれます。

物語の舞台となるのは、韓国の富裕層の子息だけが通う名門高校。そこに放り込まれたヒロインが、様々な困難に立ち向かいながら奮闘する姿も見どころの一つです。イ・ミンホといえば、『花より男子〜Boys Over Flowers』での御曹司役など、王子様のようなイメージが強い俳優です。本作でもその魅力は健在ですが、財閥の婚外子として複雑な葛藤を抱え、自身の置かれた大きな壁に立ち向かいながらヒロインを守ろうとする姿は特に印象的で、視聴者の心を掴みました。

主演の二人に加え、脇を固めるキャストが驚くほど豪華なのも本作の特徴です。イ・ミンホ演じる主人公のライバル役をキム・ウビンが演じているほか、現在『ドクタースランプ』などでトップスターとなったパク・ヒョンシク、そして先日記録的な大ヒットとなった『涙の女王』でヒロインを演じたキム・ジウォンなど、今をときめくスターたちのブレイク前の初々しい姿を見ることができます。彼らが後に韓国エンタメ界を牽引する存在になることを考えると、感慨深いものがあります。まさに、後の名優たちが集結した「伝説の始まり」とも言える作品です。

これらの作品は、ただ面白いだけでなく、当時の韓国社会や若者文化の一端を垣間見ることができるという意味でも価値があります。韓ドラ初心者の方はもちろん、久々に往年の名作に触れたいという方にも、ぜひ一度ご覧いただきたい2作品です。