佳子さま ブラジル訪問、眞子さまへの言及が呼んだ「姉妹の絆」と深まる距離

外交関係樹立130周年を迎えたブラジルを公式訪問中の秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さま。約2週間の日程で各地を巡る中、現地時間8日午後にはサンパウロからパラナ州マリンガ市へ移動され、日系団体主催の歓迎式典にご出席されました。この訪問では、ご家族、特に姉の眞子さまに関する佳子さまのご発言が注目を集め、姉妹間の絆と共に、現在の状況における微妙な距離が垣間見えています。

パラナ州でのご交流と日系人社会への敬意

マリンガ市での歓迎式典に臨まれた佳子さまは、あいさつの中で「日本から移住された方々とそのご子孫が、様々な困難に直面しながらも、日々努力を重ねてこられたことに、そして、ブラジルの社会に貢献してこられたことに、改めて深く敬意を表します」と述べられ、ブラジルに根差した日系社会への深い思いを示されました。締めくくりには「わたくしの両親や姉もパラナ州を訪れ、皆さまに心温まるお迎えをいただいたことを、大切な思い出として持ち続けています。ムイト・オブリガーダ(本当にありがとうございました)」と、ご家族とのつながりにも言及されました。

式典に先立ち訪れたマリンガ文化体育協会では、白い花を咲かせるブラジルの国花「イペー」を植樹されました。興味深いことに、2018年7月に同地を訪れた眞子さまも同じようにイペーを植樹されており、佳子さまは眞子さまの時と同様に丁寧に苗木に水やりをされていました。これは、姉の歩みを追体験するような一幕であり、改めて姉妹の絆を感じさせる瞬間でした。

眞子さまへの言及とその反響

今回のブラジル公式訪問中、佳子さまが眞子さまについて語られたのは一度だけではありませんでした。現地時間6日、サンパウロ州知事主催の歓迎行事出席に先立ち、佳子さまはブラジル日本移民史料館を視察されました。かつて秋篠宮さまや眞子さまも案内した経験を持つ山下リジア玲子館長は、ANNの取材に対し、今回の佳子さまのご様子を詳しく語っています。

山下館長によると、佳子さまとの会話は7年前に眞子さまを案内した時の話題にも及びました。眞子さまの訪問を記念して宮内庁から贈られた備前焼があることを説明した際、佳子さまは「姉に伝えておきます」とお話しになったとのことです。このエピソードを報じたニュースサイトの記事コメント欄には、「お姉さんに会って伝えるんでしょうか」「どうやって姉に伝えるのでしょうか…」といった読者の関心を示す声が多数寄せられました。佳子さまのふとした一言が、日本とブラジル、そして離れて暮らす姉妹を結ぶ架け橋となり、多くの人々の想像を掻き立てたのです。

佳子さまと眞子さま、温かい抱擁を交わす姉妹佳子さまと眞子さま、温かい抱擁を交わす姉妹

ブラジル訪問中の眞子さまとの対面の可能性は?

佳子さまのご発言から垣間見えた姉妹の温かい絆ですが、ではブラジル訪問中に眞子さまと対面する可能性はあるのでしょうか。ある皇室担当記者はこれについて慎重な見方を示しています。

物理的距離と皇室の状況

宮内庁が発表した佳子さまのブラジルご訪問日程には、アメリカのシカゴを経由することが記されています。しかし、眞子さまが暮らすニューヨーク(NY)からは距離があり、物理的に立ち寄ることは容易ではありません。加えて、5月30日には宮内庁が眞子さまの第一子出産を公表したばかりという状況も考慮する必要があります。これらの要因だけでも対面の可能性は低いと言えますが、それ以上に大きな理由が存在します。

眞子さまは、小室圭さんとの結婚を巡る一連の報道と国民からの批判を受け、皇室を離れるにあたっての一時金の受け取りを辞退され、結婚に関する儀式も行われませんでした。これにより、皇室に“例外”が生じたことは広く知られています。

時を経て、秋篠宮家では今年の9月に皇位継承順位第二位である悠仁さまが成年式を控えられています。このような重要な儀式を目前に控え、もし佳子さまがブラジルご訪問中に眞子さまと対面されるようなことがあれば、再び大きな注目を集め、皇室に波紋を呼びかねません。眞子さまを巡っては、圭さんの母・佳代さんの金銭トラブルへの対応が批判を高める一因となったとも言われており、悠仁さまの成年式に眞子さまが招待されない可能性も指摘されています。

佳子さまの立場と今後のコミュニケーション

皇室担当記者は、「佳子さまは眞子さんから複数のご公務を引き継がれており、海外公式ご訪問についても眞子さんを“お手本”にされていたことでしょう。ですが、眞子さんと対面されるといった波紋を呼ぶような行動はお取りにはならないように思います」と述べ、現在の秋篠宮家の状況を鑑みると、佳子さまが自ら物議を醸すような行動は避けられるだろうとの見解を示しました。

昨年のギリシャご訪問の際でもお召になられた「ビビッドなピンクスーツ」 /(C)JMPA昨年のギリシャご訪問の際でもお召になられた「ビビッドなピンクスーツ」 /(C)JMPA

もし、佳子さまがブラジルご訪問での出来事や、移民史料館で眞子さまについてお話しになった件を姉に伝えられるとすれば、それは対面ではなく、電話やメールといった現代的な方法で行われる可能性が高いと推測されます。

まとめ

佳子さまのブラジル公式訪問は、日本とブラジルの外交関係樹立130周年を祝い、現地の日系人社会との絆を深める重要な機会です。その中で示された眞子さまへの言及は、離れて暮らす姉妹の絆を確かに感じさせるものでした。しかし同時に、眞子さまを取り巻く状況と、悠仁さまの成年式を控えた秋篠宮家の立場が、佳子さまの行動にある程度の制約をもたらしていることも示唆されました。

姉妹の絆は確かに存在するものの、現在の状況は公務と私情の間に微妙な距離を生じさせているようです。ブラジル訪問は成功裏に進む一方で、海の向こうの眞子さまの心中にも思いが至る場面と言えるでしょう。