インド西部でエア・インディア機が墜落、260人超死亡 – ボーイング787型機、捜索続く

インド西部グジャラート州アーメダバードで発生したエア・インディアのボーイング787-8型ドリームライナー墜落事故では、離陸直後に機体が失速し、乗員乗客および地上にいた人々を含め260人以上が死亡しました。現在も墜落現場では行方不明者や機体部品の捜索が続いています。

インド西部アーメダバードのエア・インディア機墜落現場で捜索活動を行う救助隊員インド西部アーメダバードのエア・インディア機墜落現場で捜索活動を行う救助隊員

事故の詳細と犠牲者

乗員乗客242人が搭乗していた事故機は、英国ロンドン郊外のガトウィック空港に向けて飛び立った直後に墜落しました。この事故で、乗客1人を除く搭乗者全員が死亡し、これにはルパニ元グジャラート州首相も含まれています。救急隊によると、発見された乗客の約70%が着席した状態だったと報告されています。

地上への影響と捜索活動

事故機は市内の医科大学の寮に墜落し、地元メディアの報道によると、この建物にいた24人が巻き添えとなり死亡しました。墜落現場では、今もなお行方不明者の捜索と、機体の残骸や部品の回収作業が続けられています。

事故調査と原因の焦点

事故調査当局は、事故機のブラックボックス2個のうち1個を発見したと地元紙ヒンドゥスタン・タイムズが報じていますが、これがフライトデータレコーダーなのか、コックピットボイスレコーダーなのかは現時点で不明です。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、事故調査の焦点が「機体のエンジン推力の低下または喪失」の可能性に置かれていると伝えています。

インド政府とエア・インディアの対応

インド政府は、今回の事故を受けて、エア・インディアが保有する同型機(ボーイング787ドリームライナー)を一時的に運航停止とし、安全点検を実施することを検討しているとNDTVが報じました。グジャラート州出身のモディ首相は事故当日の13日に現場を訪れ、捜索活動に関する説明を受け、病院で治療を受けている負傷者と面会しました。首相は自身のSNS上で、「壊滅的な状況に悲しみを覚える」と投稿し、犠牲者への哀悼の意を示しました。

唯一の生存者の証言

エア・インディアによると、唯一の生存者である英国人男性は現在病院で治療を受けています。この男性はインドメディアに対し、事故機の離陸直後に大きな爆発音のような異常な音を聞いたと証言しています。

この壊滅的な事故は甚大な被害をもたらしており、捜索と並行して事故原因究明のための調査が本格化しています。政府の同型機運航停止検討など、今後の動向が注目されます。

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